22話 もう一度 ページ24
ローは神無に叩き落とされた手を見つめていた。
あの時、神無の目に写っていたのは恐怖だった。
確かな拒絶にローは歯を噛みしめる。
「神無、、、」
夜、ローは眠れず本に読み耽っていた。
そして、叫び声が聞こえ手術室へと向かう。
そこには、泣き喚く神無がいた。
貴女「嫌だっ！やめて、やめてっ！！」
首を横に振りながら叫ぶ。
ローは神無をそっと抱きしめる。
「もう大丈夫だ。安心しろ」
神無は、精神が不安定になり子虎へと姿を変える。
ローは子虎へと姿を変えた神無の背中を撫でて落ち着かせようとして手を伸ばす。
神無はその手に噛み付く。
貴女「ヴゥゥゥ」
犬や猫よりも鋭い歯に噛み付かれて痛みを覚える。初めて会った時と違ってかなり強めだ。
ローは姿を変えてしまった為に外れた包帯やギプスを付け直そうとしたが、子虎サイズのギブスは無い。
何とか人間に戻って貰うまで待つしか無いと思い、その辺にある小さく固い物をギブス代わりにしようとする。
その時、クルーを代表してなのかペンギンが手術室へと入ってきた。
「神無、、子虎に変わったんですね」
ローはペンギンへと近づく。
「精神的負担が原因だ。で、どうした？」
「船長が俺達に投げた寄越した山賊を尋問したら、あんたの腹いせに神無を攫って拷問紛いの事をしたが何も喋らなかったって言ってました」
「そうか、そいつらは？」
「海に捨てましたよ。はぁ、ロー。大丈夫か？寝てないだろ」
ペンギンは、船員ではなく一人の親友としてローに語りかける。
「寝れそうにねぇ」
ローは弱々しく返す。
「そろそろいい加減に寝ないと盛るぞ」
ペンギンはローを軽く睨む。
「悪りぃ」
「寝てこい。俺が見てる」
ペンギンはローを手術室から追い出して神無の側に行く。
神無は威嚇して、ペンギンを睨む。
ペンギンはそんな神無に苦笑して、椅子を持って来て座る。
「船長、神無のこと心配して急いで助けに行ってその後も寝ずにずっと看病してたんだ。なぁ、神無。まだ、俺達が怖いか？」
神無は、人へと姿を変える。
貴女「怖、、い」
「どんな風に？」
貴女「捨てられるかも、、とか嫌いになるかも、とか。考えると、怖、い」
神無は、目に涙を溜める。
貴女「代わりが、、きくものと思われるの、怖い」
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koame10001(プロフ) - あの、ワンピースなら外国の苗字などにした方がいいと思います。それと、もしそのままがいいのならワの国出身などでいいと思います。 (2020年8月13日 2時) (
レス) id: dd7c82a96f (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 架印�靴気�» ありがとうございます！訂正しました。 (2020年3月2日 1時) (レス) id: bbf2f2d999 (このIDを非表示/違反報告)
架印��(プロフ) - 誤字報告です。46話「助けが送れて悪かった。（以下略）の所ですが、“遅れて”が正しい漢字ですよ。 (2020年3月2日 0時) (レス) id: cb6e7377c2 (このIDを非表示/違反報告)
裕貴(プロフ) - はい！また何かありましたら報告します！ (2020年2月27日 22時) (レス) id: 7bd5a40029 (このIDを非表示/違反報告)
黒狗(プロフ) - 裕貴さん» ありがとうございます！訂正しました！ (2020年2月27日 22時) (レス) id: bbf2f2d999 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狗
| 作成日時：2020年2月16日 1時
