死にたがりやの幼女審神者 (ページ10)

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8話助けてページ10

僕は、あの日の夢をずっと見続けている。

大切な人が倒れた日。大切な人が僕を庇った日。

辛くても、岩融がいれば幸せと思えた日が一緒で崩れ落ちた。

あの日、僕は岩融と共に出場していました。

すると、歴史修正主義者に囲まれて僕と岩融は敵を半数以上倒してあともう少しの所で大太刀と刀を交えてしまい、刀にヒビがもう少しで入るという所に誰かに身体を押されて、顔を上げると岩融が僕に覆い被さる様にして敵から守っていました。

「岩、、融？」

「今剣よ、、後は、頼んだぞ」

岩融は、崩れ倒れると僕の膝に頭を乗せていた。

息は荒く、血が止まらない。

僕は、怒りと悔しさで我を忘れて敵を殺していました。

全ての敵を全滅した後、岩融をおぶって(引きずって)本丸に着きました。

けど、主様は手入をしてくれませんでした。

岩融は、『気にするな』と言っていますけど、辛いのは分かっています。

でも、僕は短刀。出来ることなんて分かってます。

夢から目を覚ますと、今日も岩融は起きません。

「岩融、朝ですよ？起きないんですか？岩融、、、いつになったら起きてくれるんですか？」

その日の朝は、厚い雲に覆われた日だった。

ーー

「椿、貴女なんて産まなければ良かった」

そう言って、お母さんは身を投げた。

一瞬にして消えた母親を私は、ただ見ることしか出来なかった。

目を覚ますと、左に膝丸、右に髭切がいた。

貴女(そうだ、審神者部屋に着いたんだ)

昨日、刺された場所には包帯が巻かれていた。

貴女「、、、気づかなかった」

包帯を巻かれた場所に手を当てると、少し涙が出て来る。

『嬉しい』そう思った。

まだ起きない二人を見て、安心する。

一人じゃないと、、、。