死にたがりやの幼女審神者 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:20 hit、合計:550,339 hit

5話嘘ページ7

青江の刀は、椿の肩から腹まで切っていた。

血が溢れ、床に滴れる。

貴女「っ、、、」

椿は、そんな傷を負いながらも外に出た。

外は、雨が降っており、まるで椿の心を写しているかのようだ。

椿は、蔵と思わしき場所に辿り着くと中に入り扉を閉めると、そのまま倒れた。

貴女「うっ、、、はっ、はっ」

息は荒く、苦しいのか顔を歪ませていた。

そして、側にあった刀を持ち自身の手首を薄く切る。

貴女「嘘、、、嘘、嘘、嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘っ‼」

涙で視界がぶれ、頭の中が嘘というものに埋め尽くされる。

突如、誰かに腕を掴まれ抱き締められる。

「駄目だよ。こんな事しても、君が傷付くだけだから」

貴女「嘘、、、嘘っ！貴女も私を、、殺すんでしょっ‼確かに、私は死にたいっ！でもっ、、、嘘を吐かれて殺されたくない」

手に持っていた刀が床に落ちて、音を立てる。

「じゃあ、僕は君に約束する。嘘を吐かないって」

貴女「、、、っ」

「分かった。じゃあ、契りをしよう。手を出して」

椿は、手を恐る恐る出した。

「これは、君と僕との契り。君が主だ」

貴女「主、、、」

「そう。僕が君を裏切らないように、僕が君のモノだという契りをね」

男性は、椿の小指と自分の小指を絡めた。

そして、言葉を紡いだ。

「はい、終わり。これで、契りが結ばれたよ」

貴女「本当、、に？」

「うん。なら、何か命令してみて」

貴女「私を、、、裏切らないで」

「分かった。主を裏切らないよ。何があっても、、ね。僕は、髭切。君は？」

貴女「不知火椿」

「よろしく、主」