Guy Fu！Show U.-磑風舂雨-(all her side) (ページ14)

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④-3*『先シャワー浴びといで？風邪引くぞ。』ページ14

『…や、何でもない。』
「なに！？気になる(笑)」

風磨くんが何かを聞きかけてやめたのと同時に、エレベーターが目的階に到着する。

『ここだ、』

ガチャリ、と風磨くんがドアを開けてくれる。

『どーぞ？』
「ありがと、」

私に続いて風磨くんも部屋に入る。
私はソッコーで暖房を入れ、とりあえず浸水してぐしょぐしょになった靴と靴下をさっさと脱ぎ捨て、備え付けのスリッパに履き替える。
水を含んですっかり重くなってしまったコートもハンガーにかけておく。
3時間後には多少は乾いている…はず。
風磨くんもスリッパに履き替え、コートをハンガーにかけていた。

「靴どうしよ、、」
『要らない書類でも詰めとこ(笑)』

要らない書類、ってか要るんだけど
また印刷し直せばいいよね、なんて2人で笑って
持ってた書類を適当に靴の中に突っ込む。
これで少しでも水吸ってくれれば…

ネカフェが近くにないわけじゃないんだけど
たまたま目の前にラブホがあったから。笑
それに、ホテルって完全に区切られた空間だから落ち着くんだよね…バスローブもあるし、必要な物は全部揃ってる安心感。
シャワーを浴びたら、雨が止むまでベッドで一眠りするのも良き。

…って、私風磨くんに警戒心なさすぎかな？
ま、風磨くん嫌がってないみたいだからいっか。
それに、風磨くんなら変なことしてこないっていう信頼感もある。

『A、先シャワー浴びといで？風邪引くぞ。』
「あ、いいの？」
『ん。その代わり、俺も早く入りたいから10分で済ませてね』
「じゅ、10分、、」
『んは、うそうそ(笑)30分』
「なるはやで出ますんで！(笑)」

風磨くんのお言葉に甘えて、先にシャワーを浴びる。
雨に濡れた髪をお湯で濡らし、備え付けのシャンプーでゴシゴシ洗う。
靴下とパンツくらいは綺麗にしてからまた履きたいよね、と思い立ってボディソープでしっかり洗ってぎゅ、と絞る
干すところがないから、後でドライヤーでも当てておこう。笑
風磨くんを待たせてしまっている申し訳なさから、体もパパっと洗ってシャワーを終え、バスローブを纏ってさっさと洗面所を出た。