すれ違いの両片想い ページ42
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「翔ちゃん！お誕生日おめでとう〜！」
『お〜！ありがとう！今年もAが1番最初や！』
午前0時ちょうど。
携帯がうるさく鳴り始める数秒前、
幼なじみのAからの着信。
分かりきっている内容の電話だけど
毎年欠かさずあるこの電話に
いつも胸が踊っているなんて
きっとAは知らないんだろうな。
「またいっくんも呼んでお祝いしよーね！」
『うんうん、そうやね、樹は嫌がりそうやけど笑』
「大丈夫、わたしが引きずってでも連れてくよ笑」
『Aが呼べば樹は飛んでくるからな〜』
" みんなから連絡来るでしょ？またゆっくり話そうね "
なんて気遣いを忘れない、Aとの電話を切った。
『いつまで幼なじみでおったら気が済むとよ、俺は』
苦笑いと独り言を掻き消すように鳴り始める通知音。
メンバー、家族、先輩、後輩、友達。
毎年たくさんの人からおめでとうと言われて
ファンの人にも祝ってもらって
幸せでしかない今の環境だけど、物足りなくて。
理由なんて、1つしかない、分かってる。
そんなことを考えながら届いたメッセージを
一つずつ確認していれば、切り替わる画面。
翔『樹が電話って珍しいな』
樹『たまには電話で言ってやろうと思って』
翔『また上からやな、お前は笑』
樹『Aは？もう連絡あった？』
翔『Aはいつも日付変わると同時やぞ、樹にも同じやろ』
樹『いや、いつも俺からから掛けてる』
翔『まさかのそっちパターンなんか笑』
樹『で？いつAに告んの笑』
翔『んなもん、タイミングがあるやろが』
樹『いつまでもビビってたら取られるよ』
そんなこと、百も承知だよ。
きっと好きなのは俺だけで。
Aは樹が好きなんだろうな、って。
いつも、どんな時も
お決まりのようにAの口からは樹の名前が出る。
俺は樹みたいにイケメンでもなければ
寡黙で落ち着いて見られることもない。
寂しがりやで甘えたなAには
樹みたいに落ち着いてて包容力がある方がいいだろう。
そして、樹もきっとAが好きだ。
小さい頃から知ってる樹の気持ちが
誰に向いてるか、なんてそんな野暮な話はないよ。
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美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年11月14日 20時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
Mina.(プロフ) - まいさん» コメント嬉しいです！ありがとうございます〜(^^)引き続きお楽しみください(^^) (2020年10月12日 18時) (レス) id: 8bbad57193 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 翔平くんのお話最っ高でした！！！もうキュンキュンで、大好きです！！ (2020年10月12日 12時) (レス) id: b78d857df3 (このIDを非表示/違反報告)
Mina.(プロフ) - めぐみんさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて光栄です！引き続き頑張りますので、また感想お聞かせくださいね(^^) (2020年5月4日 0時) (レス) id: 8bbad57193 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみん - はじめまして！タイトルを見て気になり、読ませて頂きました！どのお話も素敵で最高です！更新楽しみにしています！これからも応援してます！ (2020年5月4日 0時) (レス) id: 9c2901cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina. | 作成日時：2018年5月12日 0時
