500年後の夜※♡注意 ページ3
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リンリンと鳴る鈴の音、地面に当たり足音を立てるこっぽり。それらを鳴らす主は、黒い短髪と黒い目を持ち、高そうな椿の一重の着物に身を包んだ一人の娘。
？｢勝〜って嬉しい華一匁…、負〜けて悔しい華一匁｣
通常より少し大きなその娘は、履いているこっぽりをカラカラと鳴らし、華一匁を口ずさむ。
行き交う通行人の目など一切気にせず歌う彼女を見て、皆は恍惚の表情を浮かべる。楽しそうに声を上げ歌っているが、当の本人は人形の様に無表情である。
？｢…凛月｣
誰かの呼ぶ声が聞こえる。声の方を見みると、そこには黒い外つ国の服を着た紅梅色の目の男。彼を見た娘は微かに目を見開いた後、早足でその男の元へ行く。
凛｢月彦様…｣
月｢勝手に離れてはいけないと、前も言っただろう？｣
凛｢…いと、大変申し訳ございません…｣
娘は深く頭を下げる。
月｢…素直に謝るなら、今回も許してやろう｣
男、月彦は愛おしそうに微笑しながら、彼女の頭や頬を撫でる。小声で娘の耳元に何か呟き、腕を組んで人混みに消えて行った。
だが、最後に私は理解していた。否、理解してしまったのだ。月彦と言う男が、｢帰ったら罰を与えよう｣と囁いた事に。
そしてその娘は女では無く、男だと言うことに。
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無｢ああ、凛月…凛月…♡ ｣
名を呼び、床で懸命に腰を揺さぶる
凛｢……ん、っ…あ｣
無｢っ…♡、っ……ふっ………っう…♡｣
乱れた着物の上で目の前の者だけを見て、何度も何度も腰を揺さぶり行為をする。僅かな胸を弄られ、首を噛まれる。吐息混じりに甘く｢好きだ｣、｢愛している｣と囁かれては、首を振りそれに応えた。
だが、よく分からない。このまぐわいに、何の意味があるのだろうか。おなごの様に啼かず、かと言って嫌悪感を感じる事も無い。罰だと言いながら、結局は旦那様は上から組み敷き、思うがままに行為を行っている。
幾度まぐわいを繰り返し、身を重ねても孕まぬこの身に。感じることなく啼かない妾に、白く温かい愛情を注ぎ続けて何を望んでいるのだろうか。
無｢……はぁ、はぁ…愛してるぞっ、…っ凛月…♡｣
そう宣い蕩けた目を見開いて、また激しく腰を振り打ち付ける。
凛｢…妾も、恋しきぞ…。旦那様｣
互いに好きだと呟きまた、もう何度目か分からない接吻を交わす。その時、ちょうど何処かで犬の遠吠えが響いた。
ああ、夜はまだまだ長いようだ。
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虚(プロフ) - とても良い作品ですね！お気に入り失礼します！好きです(((更新楽しみにしています！ (2020年3月7日 0時) (
レス) id: 7c0e52b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
Graecia devil sardine(プロフ) - ユラさん» コメントありがとうございます！前に遊んだスマホアプリに出てきた女の子の話し方を真似てみました。 (2019年11月23日 12時) (レス) id: 890b359372 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ - 面白いです！夢主さんの喋り方めっちゃ好き… (2019年11月23日 12時) (レス) id: 98acb8ec1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Graecia devil sa-thin | 作成日時：2019年11月13日 20時
