御館様 ページ13
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し｢獣の鬼はこれからもずっと現れない、それは何故か分かりますか？それとも、この噂に何か心当たりはありませんか？｣
首をまた横に振ると、一人の男が舌打ちして妾を押し倒した。
不｢いつまでもシラ切ってんじゃねぇぞ！！お前だろ、俺が見ていたの覚えているだろォ！｣
？｢おい、やめろ！｣
？｢｢御館様の御成です｣｣
御館様、その言葉を聞き皆は静まり返る。妾は蹲っていて、何が起こっておるのか分からんが。
御｢よく来たね。私の可愛い
この声は、とても優しい。男の声だ。
し｢御館様に置かれましても、ご健在で何よりです。益々の御多幸をお祈り申し上げます｣
御｢ありがとう、しのぶ｣
自力で正座に戻り、声の方に体を向ける。
御｢さて、会議を始めよう。…でも最初に、彼女自身からも話を聞かないとね｣
顔の被りものが取られ、目隠しが取られ注目の目線が刺さる。体の縄は取らんのやね、警戒されとるのかえ。
？｢(綺麗だ…)｣
？｢(女の子？男の子？)｣
御｢まず、名前を聞いてもいいかな…｣
凛｢…お初お目にかかります。我は名を、獣姫と申します｣
お辞儀して、目を開く。御館様と呼ばれる男は、黒髪の藤の様な紫色の目の若人。
誰かと、似てる？其奴は妾を見て目を細めた。
御｢…嘘は止めなさい、その名前が偽りなのは分かっているよ｣
？｢え…｣
？｢御館様に嘘を付くのか！｣
法螺がバレてしまうとは、仕方のない。ふぅ、と一つ溜息をつき口を開く。
凛｢実の名を、凛月にさうらう…｣
御｢…いい名前だね。少し質問させてもらうよ｣
凛｢…はい｣
御｢凛月は、鬼と言うものを知っているかい？｣
凛｢人を喰らい、太陽の日を嫌う人ならざる者のこと｣
御｢…何故、鬼は人を喰べて、太陽の日を嫌うかは分かるかい？｣
凛｢人は数も多く栄養価が高い。鬼は太陽の日を浴びてしまえば塵と化し、跡形もなく死んでしまう｣
御｢……鬼殺隊は、どんな組織だと思う？｣
凛｢鬼を狩る…｣
御｢……そうか｣
そう言い、口を閉ざしてしまった。
不｢…御館様。畏れ多いながら、この娘は正真正銘の鬼でございます。今からでも証明させても良いでしょうか？｣
後ろから襟を掴まれる。御館様は、何か考えた後にっこりと微笑んだ。
御｢…私は、凛月は人を襲わない子だと信じているよ｣
不死川は刀を抜いて、妾の体の縄をスパッと斬切り落とした。
不｢御館様、…失礼仕る｣
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虚(プロフ) - とても良い作品ですね！お気に入り失礼します！好きです(((更新楽しみにしています！ (2020年3月7日 0時) (
レス) id: 7c0e52b0b9 (このIDを非表示/違反報告)
Graecia devil sardine(プロフ) - ユラさん» コメントありがとうございます！前に遊んだスマホアプリに出てきた女の子の話し方を真似てみました。 (2019年11月23日 12時) (レス) id: 890b359372 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ - 面白いです！夢主さんの喋り方めっちゃ好き… (2019年11月23日 12時) (レス) id: 98acb8ec1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Graecia devil sa-thin | 作成日時：2019年11月13日 20時
