図書室の彼女『 雲雀 恭弥 』

4話 ページ4

『はぁ…』



今日行くなんて返事してないけど行くことになってんだろうなぁ


昼休みになり屋上でパンを食べながら空を眺める



ここはよく雲雀恭弥が現れる｡だからここに来る人はあまりいない

でも今日は昼に委員長会議があるらしい
なんで昼なのかは知らないけど委員長会議があるのなら雲雀恭弥はここには現れない



『んーっ…やっぱ外で食べると気持ちがいいな』



毎日こうやってお昼食べられたらいいのに


なんて考えていると突然ドアが開いた

誰だ?と後ろを振り向くと私の顔は一気に青ざめた




「…君」


『う…嘘…雲雀恭弥…』


「ここで何してるの」


『昼食べてて…いや…え?委員長会議じゃ』


「今終わったんだよ｡…君､前にぶつかったよね」


『…だからわざとじゃ…』


「わざとだろうがなんだろうが別に関係ないよ､丁度退屈してたところなんだよね｡…そこから動かないでよ」




ニヤッと笑いながらトンファーを構えて私に近づいてくる



嘘でしょ


待って




立ち上がり後ずさるとなんと走ってきた




『っ!!』


「…動かないでって言ったよね」


『いやそんなもんで殴られたら死ぬ…』




やばい…これはマジで殺られる…


この時小さい時に親に空手を習わないか?と言われたのを思い出した
私は面倒で嫌ですって断ったのをすごく後悔した




『二度と屋上でご飯食べない…』


「なに?…っ!!」





空手は習ってないけど中学一年の時は陸上部に入っていた
なので走るのは得意



このまま屋上に出て教室に戻れば多分助かる…!!!




…??



『はぁっ!?追ってきた!!!』


「逃がさない」




『はぁっはぁ…ぅあっ!!…いって』


「いってて…」


『…あっ沢田!!ごめん大丈夫?』


「てめぇどこ見て歩いてんだ!!!」


「ちょっ獄寺くん!俺は大丈夫だから!!」


『ほんとごめんなさ』


「捕まえた」




と､後ろから声がして肩に手を置かれた




死んだ







___

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