ゴールデンレトリバーとロシアンブルー

ロシア 1 ページ48

ｰ陸side

今日から2週間、ロシアに行く。

朝、家を出た俺たちは成田空港でミナさんと待ち合わせをしていた。



A「あ、ミナ。」



Aの声に見ると、ミナさんがスーツケースを引いてこちらへ歩いて来ていた。



ミナ「ごめんね、待った？」

翔吾「俺たちも今来たところです。」

ミナ「そう。」



行きましょうか、とミナさんが俺たちを促す。

ロシアのサンクトペテルブルク、プールコヴォ空港までは10時間程。

時差は−5時間。



ミナ「家族全員日本語話せるから、言葉の心配はしなくていいわよ。」

陸「Aはロシア語話せるの？」

A「えっと…、簡単なリスニングが出来るくらいです。
あと、日常会話？
挨拶とかくらいまでです。」

陸「そっかぁ。」



搭乗時間まで彼女たちの家族の話を聞く。

父方、母方共にお祖父さんが日本人でお祖母さんがロシアの人らしい。

Aの弟妹たちはベラ、イリーナ、アレクセイという名前で、16歳であること。

弟のことは、皆アレクと呼んでいること。

そんな話を聞いている間に、搭乗時間になった。

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