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Boyfriend 10 ページ20

ーAside

そこまで言って、私は彼の服を離した。



A “…ごめんなさい。迷惑でしたよね。
あの日、陸さん酔っ払ってたんですよね。
覚えてない、って言ってましたもんね。
私と…、私、と、陸さんは…っ、メンバー同士で、それ以上でもそれ以下でも無いですもんね…?
…急にこんなこと言ってごめんなさい。
私も忘れるから、陸さんも忘れてください。”



そう言って涙を拭おうとすると、腕を掴まれて強い力で引き寄せられた。

そのまま唇が重なる。



A “!”

陸 “…ごめん。”



唇を離した陸さんが呻くように言った。



陸 “あのとき言ったの、全部嘘。
本当はAの誕生日に言ったこと、全部覚えてる。”

A “え…?”

陸 “Aが好き。
努力家なとこも、ツンデレなとこも、実は結構泣き虫なとこも、武者修行のとき人見知りなのに頑張ってメンバーに話し掛けてたとこも、たまに出る関西弁も、その綺麗な銀髪も、目も、全部ひっくるめて好きだ。”



それは、あの日彼に言われた告白の言葉。



陸 “Aのことが好きです。
俺と付き合ってください。”

A “はい…っ。”



頷くと、また唇が重なった。

優しくて、甘いキス。

そのとき、声がした。



樹 “ちょ、押さないでくださいよ!”

健太 “健太じゃないよ!?”

A “え…。”

樹 “あ。”



覗いていた樹さんと目が合った。



A “…いつから見てたんですか…。”

樹 “…1回目のキスから?”

陸 “は?”



…嘘でしょ。



翔吾“良かったなぁ、A。”



翔吾がにこにこ笑いながらAの頭を撫でた。

そこへ、力矢さんが顔を出した。



力矢 “どうした?”



健太 “あ、力矢さん!
陸さんとAがやっとくっついたんですよ!”

力矢 “お、やっとか!”

陸 “え?やっとって…。”

A “…知ってたんですか?”



その場にいた全員が頷く。



A “…翔吾?”

翔吾 “ちょ、待って!俺何も言ってへん!”

樹 “Aさん、結構分かりやすかったですよ。”

陣 “確かに。あー陸のこと好きやねんなぁってすぐ分かったもんな。”

壱馬 “陸さんもですけどね。”

力矢 “今日の晩飯、赤飯にするか?”

A、陸 “やめてください!”



茶化すように言った力矢さんに叫んだ言葉は、陸さんと重なった。

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直実(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます!めちゃくちゃ励みになります!これからも応援していただけると大変嬉しいです (2019年12月20日 18時) (レス) id: 993595d907 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ランぺ大好きですRIKUくんと北人君と樹君と翔吾君と壱馬君とまことくん寄りのオールです最高です気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月20日 17時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:直実 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/naomi_shogkazu  
作成日時:2019年12月15日 14時

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