ひねくれ兎。【学校のカイダン】 (ページ40)

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□階段□ ページ40

ボイコットして潰そうとしている手前、目の前の光景に全ての思考回路が停止する。

あ「この光景凄い、わ、レア」
皮肉を気づかれないように込めつつも携帯のカメラに収める。

娯楽室に招待された、否美森が独断でつれてきた生徒会以外の生徒たち

波留「ここ使うのかよ」
南「ここに閉じ込めておくの?」

滅多に使えない初の娯楽室に生徒たちが留まり、巧みに誘導する、という所だろうか。

そんなに巧く騙される人間が溢れていたら植民地支配とか簡単だろうが。←

美森の一言で夏樹たちと教室に向かう。
美森の自信ありげな顔から血の気が引いた。

美森「何これ…どういうこと！」

内側から鍵がかかった状態でガチャガチャ、とノブを引いてもビクともしない。軋む音に気づいたのか生徒会が顔をこちらに向けた

「文化祭、やらないならもう要らないかなって思って」

会長が言うのは外に出された机と椅子
美森はは？、という顔をする

「だって私たちだけでも文化祭やりたいから。それとも、みもりんたちも一緒にやりたいとか?」

挑発するねぇ、と口角があがる
まんまと挑発にのせられた美森

そんな訳ないでしょ！、と声を荒げて近くにあった服を投げ捨て教室をあとにした。
南と波留は無言、夏樹は私と同じく不敵な笑みを溢しその場を去った。

--いつもの落ち着ける自分達の場所。それが今目の前で自分の仲間によってぶち壊される。こんな瞬間滅多にないよなぁ、何て呑気なこといってられないけど。

騒がしい部屋。それを見下した目でカイダンから見る私と夏樹たち。
唯一段を上がっていない美森。美森は文句をいいながら上ってくる。

美森「あいつ…鈍感。てか、何なの、頭可笑しいんじゃないの！」

怒りながら近づいてくる美森に棘のある一言を投げる夏樹

夏樹「お前の仕事がぬるかっただけだろ」

ｴﾐﾘｰ「此処こんなんでどうすんの?」

玲奈「私たちクラス違うのにいい迷惑」

次々と文句を投げつける皆。玲奈たちはこの件には実質的には関係がない訳で、自分達のテリトリーを荒らされて迷惑だろう。

でも、美森は大丈夫とへらへら笑って手のひらをふる。

美森「6人で文化祭できる訳ないしやせ我慢でしょ」

出来るわけないから大丈夫、と言い切る彼女に態と被せた

あ「お言葉を返すようだけど、6人もいれば1クラス分位できるよ。ましてや生徒会、実行委員共だから。雑誌の取材も来る文化祭で、私たちのクラスだけボイコットなんて、学校ほっとくわけないだろ?」