□階段□ ページ37
最低教師、変態教師と生徒に散々言われていた壺井冬真の移動は撤回。それと同時に葉月エミリーのパリ行きも撤回された。
エミリーを出迎えに、廊下を歩く。
すると、泥の片付け終わりの春菜ツバメと壺井、エミリーの姿があった。壺井が去った後、エミリーの傍に駆け寄った。
あ「エミリー」
名前を呼ぶと少し潤んだ目でこちらに振り返った。
さっきのよかったよ!、美森がエミリーの肩を軽く叩く
ポカン、とするエミリー
玲奈「壺井最低、清々した!格好よかったよー!」
明るく騒ぐ玲奈の隣で1人落ち着いた雰囲気を醸し出す南
顔色1つ変えず、いつも通りのトーンで、
南「はい、これ」
スッ、と取り上げていたプラチナリングを彼女の手に包み込むように置いた。
美森「私ら友達じゃん?」
あ「否、友達より深い仲間ってとこでしょ」
え、友達
だから、でも友達より深い仲でしょ、と適当に答えた。
玲奈「ほら、行こ?」
あ「我らがプラチナ、我らの娯楽室へ」
美森「ちょ、Aどしたの笑」
突然私が変なテンションでものを言ったから美森は不思議そうな顔で驚いて笑った。
変な冗談をいいながらくるり、と足を回す。
美森「じゃ、我らの娯楽室へれっつごー!」
嬉しそうに右腕をあげて跳ねる。
あ「あ、それ私のやつパクったな」
そう言うとへへ、と笑う
娯楽室へ歩き出すと、ちょっと、という声が聞こえ、首を回した。
エミリー「ごめん、先いっててもらえる?すぐ行くから」
行き先はわかってる。春菜ツバメ、だよね。
感謝を伝えにいくのなら、止める必要はないよね。
私は南たちの背を追った。
--…
エミリー「あのさ、ありがとね」
「え…」
エミリー「でも、あんたに何か言われる私じゃないから。覚悟してなよ」
感謝と皮肉が同時に押し寄せることに戸惑う春菜ツバメ
「良かったね、葉月さん」
エミリー「あの時あんたと話す前にね、Aに怒鳴られたの」
「A、ちゃんに?」
エミリー「Aに言われて心が決まった、ま、あんたのお陰でもあるけど」
--
エミリーは強くなった。本音を吐き出す意味を知った。だからもう、これはきっと要らないだろう
私は画面を開いた。
【file:葉月エミリー】
そしてファイルをタップする。
【このファイルを消去しますか?】
▼消去する
▽キャンセル
あ「…終了」
【 file:葉月エミリー が消去されました】
506人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ