□階段□ ページ29
あ「たった1ゴールだ!たった1点だ!
…私らにとっては“ たった ”でも、あいつらにとっては全力での結果だった。全部がかかってた1点だった。
夏樹、誰が悪いじゃない。…この結果を招いたのは無謀な賭けをひっくり返した生徒会なんだ。どうこうできる問題じゃない…」
夏樹「A…」
こんなことをいっているうちに部室が暗い雰囲気に落ち込んでしまった。静かに名前を呼ぶ夏樹
私は顔色を変えて態と大袈裟に笑った。
あ「まぁ気にすんな!終わったことだし、勝ち負けの問題じゃなかった訳だしそもそも。あ、でも…スポーツ刈り見たかったなぁ…。考えただけで笑けてくる」
堪えきれない私に夏樹の顔から険しさが消える。
夏樹「そうだな」
陸「これでまさか終わりじゃあるまいし」
波留「まだ考えあるしなぁ」
にやりと不気味な笑みを浮かべる波留
奥にいるタクトに近づく
あ「タクト、無理すんなっていったでしょ?」
タクトの肩を両手で掴み、視線を合わせる
あ「勝敗の試合じゃない、ちょっとの遊び。ね?熱くなるのは別にいいと思う、けど我を失うのは嫌。私が嫌なんだよ…」
タクト「ごめん、頭冷やすわ」
寂しそうで辛そうな笑顔を見せるタクトに私は肩から手を落とした。
そしてタクトは部室から出ていった。
波留「おいタクト」
あ「波留」
追いかけようとする波留の腕を掴む
あ「ダメ、タクトを1人にしてあげよう」
陸と夏樹は先に戻っとく、と部室から出ていき、波留と私だけが残った。
波留「…生徒会に1点とられるとはね」
まさかさ、という冷静な言葉とは裏腹にロッカーを叩く
あ「タクト、一瞬動き鈍くなったの分かった?」
波留「え…」
あ「本当に一瞬、反応が遅かったんだ。だから出遅れたってあんなに熱くなってたんだと思う」
波留「Aはよく見てるよなぁ…」
そう言って笑いながら頭を掻く
あ「そうか?笑」
波留「だってタクトの鈍くなった所とか見てたんだろ?」
あ「まぁ、何かこの駆け受けてから変だったから…タクト」
ボー、としていてパスをしなかったり、変なため息したり。
波留「そっか。ま、この駆け負けたけどさ?絶対潰すから」
波留の目は本気で何色にも染まっていなくて、少し恐怖が揺らいだくらい
さっきの表情から一変して明るくなる
波留「俺帰るわ。あ、夏樹待ってるから一緒に帰れよ?」
携帯画面を見せて少し微笑む。
--日陰クラブは復活し、生徒会室も元通り。生徒会への苛立ちだけが残った。
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SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» はいっ!応援ありがとうございます♪ (2015年3月17日 23時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - SNOOPY@菅田くん本気愛。さん» 頑張って下さい! (2015年3月17日 19時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - YUIさん» ありがとうございます!ゆっくりですが頑張ります★続き楽しみにしててください笑 (2015年3月15日 21時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
YUI - 更新頑張って下さい(p^-^)p続き気になります! (2015年3月15日 20時) (レス) id: 53cb766e24 (このIDを非表示/違反報告)
SNOOPY@菅田くん本気愛。(プロフ) - miyuさん» ありがとうございます♪ 私も大好きです夏樹くん!嬉しいです、頑張ります! (2015年2月21日 20時) (レス) id: c8b02da013 (このIDを非表示/違反報告)
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