ひねくれ兎。【学校のカイダン】 (ページ12)

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■廊下■ ページ12

※■廊下■ は番外編です。時期季節めちゃくちゃです、ご了承下さい※

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明日は世間一般ではバレンタインデーと言う2.14である。好きな人に渡すと言う女子にとっては一大イベントらしい。

玲奈「Aは渡すでしょ?」

あ「…あーチョコレート、か」
娯楽室のソファーに横になり、足を肘掛に置きながら忘れてた化のように言う

美森「そりゃ渡すでしょ?」
前のめりになる美森

ｴﾐﾘｰ「勿論夏樹にでしょ?」

南「忘れてたとか言わせないわよ」
南が素直に怖い…←

美森「何気に楽しみにしてると思うよ夏樹」
てか基本男子はその日そわそわしてんの、と笑いながら付け足す

へぇ夏樹も楽しみにしてんのか、本当かどうか知らないけど

あ「友チョコあげる、玲奈にも美森にもエミリーにも南にも」

すると驚く表情を見せる3人
そして声を揃えて言う。Aがくれるの、と

あ「そんな不思議?作るよチョコレートくらい」

玲奈「いや、夏樹だけにあげるのかと思ってたから」

あ「何時もお世話になってるから。まぁ感謝を込めて、みたいな」

美森がやった、と小さく跳ねる
それが可愛くて頭を撫でる

するとひょこっと現れたタクト。それに続いて波留、陸が娯楽室に入ってくる

タクト「何ていう顔してんの」

私の顔を指差して笑うタクト

陸「更にむすっとしてるよA」
タクトの肩に手を置く陸

あ「タイミングいいんだか悪いんだか」

突然叫ぶ波留。一瞬にして心臓が口から出た気がする

波留「明日バレンタインじゃん！」

南「はいはいそうね」
さらっと流す南につっかかるタクト

タクト「俺もチョコレート欲しいー」

あんたはファンの子に貰えるでしょうが、と思わず突っ込んだ
私の口の前で人差し指を横にふる

タクト「違うんだよなぁ。本命がほしいの」

へー、と無関心すぎて棒読みになる

陸「A、あげなよ」

ふと名前を呼ばれ肩が上がる

あ「チョコレートでしょ」

頷く陸と騒ぐ2人

あ「てか今更なんだけどさ、夏樹は何処にいったわけ?」
今娯楽室にいるのは夏樹を除く8人

今この話題の時に夏樹が居たらまずいけど…何処行ったんだろうと気にはなる

タクトの顔色が怪しくなった

タクト「夏樹なら…帰ったよ」

あ「は?」

さっきとは裏腹に笑顔になるタクト

タクト「なーんていうのは冗談で。
教室にいるよ、何か女子に囲まれてたけど」

おいおい、女子に囲まれてたのかよ←

あ「明日呼び出す」

玲奈「それはチョコレートを渡すためだよね?!」