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「ぶはっ……ルカリオ、やっと見つけたよ！」
間もなく思い切り茂みから顔だけを飛び出させ、叫び声と共に現れたのは一人の少女。と、全く同じように顔だけをぴょこりと出すエネコロロ。
「全く、君という奴は…何も言わずにいきなり離れないでくれないか。探すのに苦労したよ！」
じろりとルカリオに目を遣る彼女。その隣に居たクレハの存在にその時やっと気が付いたようだった。そして状況を瞬時に察したらしく、はっとしてそれから無理矢理に草を跳ね除け全身を茂みから出した。
「すまない、うちのルカリオが変な真似を……私の方から謝らせてくれないか。」
焦りを少し含んだ声色で一息にそう言うと、がばっ、と今度は頭を下げた。その隣で案の定エネコロロもぺこりとお辞儀をする。
クレハ「………はっ！！あっ、いや、謝らなくても大丈夫じゃ、頭を上げておくれ……」
その間ずっとぽかんとしていたクレハもその時やっと理解が追いついたようで、慌てて手を体の前で振った。
「でも……」
クレハ「なんの、別に何もされておらんのじゃ！ウインディも私もこの通り、怪我なんぞはしておらぬよ！」
クレハは手やら足やらを軽くあげ、何も無かった事を見せる。ウインディもその横でガウ、と鳴いた。
「…なら良かった。ルカリオ、君も謝るんだ。」
ルカリオ「…カウッ。」
ルカリオはその少女のポケモンらしく、促されると少し不服そうではあったものの小さく頭を下げた。そして少女の後ろに、エネコロロの傍にぴったりと付いた。
クレハ「…して、そなたは旅人さんかの？もしこの森で迷ったのなら街まで案内するが……」
少女は左手にトランクを携えていた。よく見ると服には砂やら葉やらが付いている事から、恐らく迷い込んだのだろうとクレハは考えた。
しかし少女はにこりと微笑んで、予想に反した回答を口にする。
「あぁいや、旅人などでは無いのだが……実はこの先に一軒だけ建っている家に行きたくてね。」
クレハ「……この辺、とな？」
「あぁ。本当に一軒だけだから分かると思ったんだけれど…思いの外森が深くて。乗ってきたポケモンももうヘトヘトになってしまったよ。」
この辺の家と言えば、自分達兄弟の家一軒しか無いはず。クレハは少し考えて不思議に思い、あえて自分の家だとは言わずにこう提案した。
クレハ「…ふむ……ならば、私がそこまで案内しようぞ！着いてきておくれ！」
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らっこ(プロフ) - いつの間にか順位が付いておりました！閲覧・評価して下さった多数の方々、ありがとうございました！！話の関係でこの場でのご報告、お許し下さい。(また感謝イラストが描けたらいいなって思ってます(*´`)) (2019年8月28日 22時) (
レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - 87様さん» 閲覧頂きありがとうございました！彼は結構複雑なタイプですが、好きな物には真っ直ぐな子ですので！よろしくして頂けると幸いです(*´`)彼にはこれからの自分の辿りたい道を見つけて頂きたいものですね…！|ω`) (2019年8月14日 20時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
87様 - この作品好きです！ユズリハ君推しますね←ユズリハ君の将来はジムリでしたか…！俺得回でしたありがとうございました。← (2019年8月14日 20時) (レス) id: 1eaad9c94d (このIDを非表示/違反報告)
マジカルパティシエクッキー(プロフ) - らっこさん» わかりました！了解です！ (2019年7月28日 4時) (レス) id: ea02e12f92 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - マジカルパティシエクッキーさん» すみませんが一旦ボードの方でお話しても大丈夫でしょうか…？ (2019年7月27日 22時) (レス) id: 42979ffc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らっこ | 作成日時：2019年7月7日 18時
