Ep.1 -夢の少年- ページ7
ギルガメッシュ目線
「____ねぇ、ギル。」
我の唯一の友が呼ぶ声に目を覚ます。
周りには草原。
そこに我は寝転がっている。
奴も隣で寝転がっている様だ。
我ともあろう者が…
少しうたた寝をしていたらしい。
我は顔を友がいる方に向ける。
「ん…なんだ、エルキドゥ。」
そう呼び掛けると、我の友__エルキドゥは、
くす、と笑って言葉を発した。
「…ちょっと、ふと思い出した事があってね。」
キミに話しておこうかと、
と、奴は屈託のない笑顔でそう言う。
我はその意見に、賛成の意思を示す。
「…良い、赦す。聴いてやろう。」
それを聞くと、奴は笑って話し始めた。
「___以前、
僕がキミを小さな頃から監視していた
と言う話はした筈だよね?」
我は話の内容を思い出しながら空を見上げる。
「…あぁ、忘れる訳が無かろう。
我は生まれつき、忘却の出来ぬ身体だからな。」
そう言うと、奴は少し不思議げに唸った。
我は不審に思い、視線だけを奴に向けて、
その唸りの理由を問う。
「__?
どうしたエルキドゥ。
何か不思議な点があったか?」
奴は首を振り、視線を我から空に移した。
「あぁ…いや。おかしいなぁ、と思ってさ。
キミが忘却の出来ない体なのは僕も知ってる。
だけど___…。」
またそこで途切れた。
ここまで歯切れの悪い此奴は珍しい。
我は催促の意志を込めて言葉を発する。
「…なんだ、申してみよ。
言わねば流石の我でも分からぬ。」
すると、
奴は意を決した様に起き上がってこちらを見た。
無論、我も奴を見ていたので
見つめ合う形となった。
彼奴はゆっくりと口を開く。
「何故___彼の話をしないんだい?
あんなに仲良さそうだったじゃないか。
…Aと。」
…A、だと?
そんな奴、我は知らぬ。
そう言おうとした瞬間、
我の意識は闇に飲まれた。
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ヨル(プロフ) - もなかさん» 感想有難うございます〜!頑張りますね! (2020年4月23日 1時) (レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - すごいおもしろいです!!!更新頑張ってください!! (2020年4月22日 15時) (レス) id: ba3cbcb107 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - ディアさん» 有難うございます〜!頑張りますね!(*^^*) (2020年4月16日 12時) (レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
ディア - めちゃめちゃ面白いです!お話の続き楽しみにしてます!更新頑張って下さい!^ - ^ (2020年4月12日 22時) (レス) id: f4badc1d91 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - 柚夜─YUYA─さん» 感想有難うございます!面白いと言って頂けて嬉しいです〜!更新頑張りますね! (2020年4月9日 23時) (レス) id: a8e58dbd43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜜柑飴 | 作成日時:2020年1月26日 20時