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�� ：Lovesickness ページ16
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お母さんに花火大会に行く、と言ったら勝手に着付けられた浴衣。
廉くん、この色好きよね〜！
着付けられてる時に言われた一言。
友達だって、と否定したけど、
永瀬、この色好きなんだ。と鏡越しに映る淡い水色の浴衣姿の自分。
何故か心がモヤモヤ。
もう、関わらないって決めたのは私で裏切ったのも私で。
それなのに、考えてるのは永瀬のことばかりってほんとに自己中だ。
今日は、平野先輩となのに。
待ち合わせの場所でも水色の生地が私の心を痛みつける。
「Aちゃん！」
呼ばれた名前。
声のする方を向くと、私服姿の平野先輩。
かっこいい。
って、私、浴衣って張り切ってる人みたいじゃん。
ああ、恥ずかしい…、
「Aちゃん、可愛いね」
「あ、ありがとうございます。」
紅くなる顔。じゃあ行こ、と手を差し出されて、おずおずしているとほら、とぎゅっと手を握られる。
なんか、調子狂う。
祭りには出店が並んでいて、人で賑わっている。
「Aちゃん、何食べたい？」
「ん〜、どれも美味しそうで迷いますね〜」
「じゃあ、ここで待ってて！」
そう言って、私を人が少ない座れる場所に誘導すると走っていった先輩。
あれ、置き去りですか
一人になると、遠くで鳴っている太鼓の音が響いて心地よく感じた。
赤く点灯されてる提灯も風情を感じられる。
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作者名：麗夢 | 作成日時：2018年7月20日 14時
