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side of R
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あの日から深く考えるのを止めた。
高校入って、友達関係も良好。
高校でも続けたサッカーはレギュラー取れて、自分で言うのもあれやけどルックスが良いからか女子からの人気も高い。
やからかな、変な噂が回った。
俺が女を取っかえ引っ変えしてポイするっていうしょーもない噂。
まあ、噂が広まるのは遅くはなくて、いや、案外早くて、
色んな奴に聞かれ噂は事実でも何でもないけど相手にすんのも怠くて無視した。
「言ってやればいーのに。そんな噂信じんな〜とか」
ながつにはそう言われたけど、めんどいとだけ返した。
人の噂も七十五日と言うけれど、益々広がる俺の噂。
同級生までに留まらず学年を超えて広まる。
部活でも変な目で見られるし、女には声を掛けられウンザリ。
移動教室へ向かう時さえも女には騒がれるし、
更に追い打ちをかけるように移動教室は別校舎。
「なあ、ながつ、」
「ん？なに〜？」
ながつに盾になって、と頼もうとした時たまたま覗いた教室に目を奪われた。
あの時より伸びた髪の毛。
無邪気に友達と笑い合う姿。
「…なんや元気そうやん」
小さく呟いた一言。
ながつには聞こえたのかなにが！と聞いてくるけど無視。
俺の視線の先にはAが居た。
この街では有名なマンモス校だからか別校舎にクラスが分かれると中々会えないせいか、朝練がある俺が早く家を出るせいか気づいたのは入学して暫く経ってからやった。
きっと、Aは俺の噂で高校が同じことを知ってるに違いない。
授業を受けていてもAのことでいっぱいで、深く考えるのを止めていた俺の心が痛む。
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作者名：麗夢 | 作成日時：2018年7月20日 14時
