検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:10,279 hit

PARALLEL3 ページ3

____
__


__長い長い夢を見ていた気がする


意識がハッキリとしたものになると
Aはゆっくり目を開けた
どこかに寝転んでいるのか天井が見えた
焦げ茶色の天井に黄金の装飾が丁寧に彩られている
そして妙にガタンゴトンと音を立てて揺れる床。地震だろうか?
私は重い上半身を起こす。キーンと耳鳴りがし、思わず頭を抱えた

私は、なんでこんなところに…?
確か…轢かれそうになった黒猫を助けて…そのまま…
つまりは…あの世…?

Aは耳鳴りが治まると、足を床に下ろしキョロキョロと辺りを見渡す。
洋風で高価そうな部屋だった。私には到底似合わない
それにしても、この揺れはなんなんだろう。一向に収まらないし、むしろ一定感があり、どこかで身に覚えがある気がする
Aはふと、窓を見た。窓の外の景色が、右から左へと動いていたのだ。すぐに窓に駆け寄り、開けはしなかったが顔を押し付け、右の方を見た

これ、列車だ…!!でもなんで…
どこに向かってるの…!?

その時だった。この部屋のドアがシューッとスライドする
その音に反応し、Aは振り返った
そこには、Aがよく知っていて、Aの世界には存在してはいけない人が立っていた

くるくると癖が強い茶色の髪の毛、翠色の、決して澄んでいるとは言えない、何か残酷なものを背負ったような目__紛れもない。コードギアスの枢木スザク本人だ
スザクはAを見て目を見開き、腰に下げていたのか、銃口を光のような速さで向けてきた

「何者だ」

Aはその場に固まった
なにせ銃口なんて向けられたことなどなかったし、向けられるような事はしてない。喉がヒッと小さく悲鳴を出した

「答えろ。然もなくば…」

カチャリと音を立てて、スザクは引き金に人差し指を乗せる
Aは直前の『死』に目を強く瞑った

「枢木、何をしている」

スザクは背後からの声に思わず手を緩めた
Aは聞き覚えのある声にハッと目を見開くと、歓喜ではなく、一気に危機感が押し寄せてきた
この声は……
スザクの背後から現れた黒い服の男

だがそれは、Aが思っていた人物とは違う

「ルルーシュ……じゃない…!?」

顔はルルーシュそのもの、だが妙に前髪が跳ねていて、左目にアメジストの宝石がついた眼帯をつけている
彼もAを見るなり目を見開いた。そしてスッと怒りにも似た目でAを睨みつける


「…何故お前が兄の名前を知っている」

PARALLEL4→←PARALLEL2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
27人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まゆ - 面白かったです(≧∀≦)楽しくて、ずっと笑ってました(≧∀≦)続きが、すごく気になります(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年5月18日 0時) (レス) id: e4c62973b8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬんもも(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!かなり気まぐれにやっていますので、暖かい目で見ていただければなと思います! (2017年10月26日 1時) (レス) id: 73c8b6138f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 面白いです!!更新お待ちしております!!!!!! (2017年10月19日 16時) (レス) id: a55015a6ed (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぬんもも | 作成日時:2017年8月23日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。