☆31話 ページ32
御門side
in放課後
自己紹介がまだだったな、俺は御門 春馬
Aや南沢と同じクラスで委員長を務めている
ちなみにAはトイレに行くと言っていた為、南沢が護衛として一緒にいる為、教室にはいない
つまり、このクラスでサッカー部なのは俺だけだ
浪川「おい」
......!?!?
とうとうあいつ等が来たか...
Aを南沢と一緒に行かせておいて正解だったな...
御門「......何の用だ」
部活に行こうとした時、俺の前に浪川、雪村、総介の三人が来た為、冷静に対応すると総介が口を開いた
総介「今この場にいない転校生の女に伝えろ。今日の放課後、校舎の裏に来いってな」
......やっぱり、南沢の言った事は本当みたいだな
だがAを危険な目に遭わせる訳にはいかない!
御門「お前等...どう言う事だ」
俺は動揺せず冷静にそう言った後、軽くこいつ等を睨む
こいつ等...何を考えてるんだ!
そう思っていた時、浪川が俺の耳元で軽く囁いた
何を言われるか分からず、静かに息を呑んだ
浪川「この話は誰にも言うな。例え南沢でもな...もし誰かに喋ったら...あの女はどうなるか分かってるんだろうな?(ニヤッ」
浪川が不気味な笑みを浮かべながらそう言ってきた
こ、こいつ...!!
俺は何も言えず、ただ黙る事しかできなかった
南沢「(やっぱり...あいつ等、Aを呼び出す為にここへ来たんだな...あいつ等の姿を見た途端、Aにトイレから出るなと言っておいたし...幸いな事にあいつ等はAに気づいていない...トイレに隠しておいて正解だったな...)...御門?どうしたんだ」
その時、南沢がやって来た為、Aを上手くトイレに隠したみたいだな...
ちょうど南沢が俺達の方へと来るとあいつ等は俺と話をするのを止めた
御門「南沢か...なんでもない。お前達の言いたい事は分かった...」
今、南沢にこの話をしたら、まずい...!!
俺は上手く誤魔化しておいた
総介「と言う訳でよろしくな」
総介がそう言った後、残りの二人は去って行った
その様子に南沢は気づいたみたいだ...
まずい...気づかれた!
南沢「...!あ、あいつ等、やっぱりここに来たのか...それよりお前、あいつ等と何を話したんだ?」
南沢は怪訝そうな表情で問いかけてくる
その後、トイレから出てきたAは俺達に気づかないまま自分の机へ戻った様子だ
御門「......悪い。なんでもない」
俺は南沢を上手く誤魔化した後、Aの机に向かった
御門「...A...」
俺は静かにAの名前を呼んだ
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2017年4月15日 9時