RMPGガールはあの人のトリコⅢ《M.S》 (ページ33)

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初めてページ33

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🔅リクエストのお話になります🔅
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｢ねぇほんとに帰らなくていいの？｣

そう声をかけてくれるのは幼なじみの乃々華

ついに、メンくんと初めて喧嘩をした

どうしたらいいか分からなくてとりあえず頭冷やさなきゃって思って家を飛び出してきた

のはいいものの、ポッケに入ったままのスマホ1つで鍵もなければ現金もカードもない

とはいえ最近はスマホ1つでキャッシュレス決済ができるからこれといった問題はない

問題はこの暑さ。夜で太陽はないもののアスファルト地獄の東京では昼間に照らされた太陽の熱が籠りにこもって夜でも暑い

この暑さを凌ごうにも鍵がないからもう1つの家にも行けないし…………とたどり着いたのが乃々華の家だった

事の発端は私の仕事のことだった

今日は、というか、ここ1ヶ月くらい

有難いことにお仕事がない日がなくて、ちょこっとお仕事があったり、休みがあっても半日休みだったり。

メンくんもここ2、3週間、EXILEとGENEの新曲の振り落としやバラエティー番組の収録でゆっくりできる日がなくて

お互い忙しくてすれ違う日も多くあった。
だけど電話かメッセージでのやり取りは欠かさなかった

そして今日、ほんの1時間半ほど前

私は19時すぎには家に着くことができた
メンくんもその数十分後には帰ってきて何日かぶりにゆっくり顔を見て話せる

そんな貴重な時間が初めての喧嘩になるなんて思いもしなかった

｢メンくん昨日ね、ドラマと映画のオファー来たんだ〜！しかもねドラマは主演なの！！｣

メン｢えー！！凄いじゃん！おめでとう！…でも大丈夫？｣

｢んー？何がー？｣

メン｢最近休みないでしょ？それなのにドラマに映画にって倒れちゃうよ？｣

｢でも、せっかくオファー頂いたんだししっかり応えなきゃ｣

メン｢それは分かるけどさ、もう少しセーブしてもいいんじゃない？｣

｢…メンくんは嬉しくないの？｣

メン｢めちゃくちゃ嬉しいよ？自分の事のように。だけどそれとこれとは別。最近ろくに寝てないでしょ？心配なんだよ｣

｢私は大丈夫だから、そういうメンくんもちゃんと休みなよ｣

そうして言い合いは続いた
私たちは意見を言い合うことはあったけど感情のままに言い合うことはなかった

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