続き ページ29
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「だからって、逃がすのはいくらなんでもやりすぎだろ！」
あまりの理不尽さに、目線できんときに訴えると、きんときも頷いた。
「本人もそう思ってるみたいだよ。……やりすぎだった、って」
「……………で、なに、代わりに謝ってくれとか言われたわけ？」
なぜ本人じゃなくお前が来たのかと暗に問うと、きんときはあははと声に出して笑った。
「俺も自分で行けって言ったんだけどね〜。……A見付けるまでは、合わせる顔がないって。あいつも今、あちこち探してるよ」
きりやんは、大きく溜め息を吐く。
「……まぁ、謝られたところで絶対許さないけどな。犬科の子達総動員して、Nakamuが部屋に隠してるお菓子全部回収してやる」
でね、と言ってきんときは手にしていた紙をきりやんの前に広げた。
「こんなの作ってみたんだ。どう？」
そこには『迷い犬さがしています』という文字と一緒に、Aそっくりの絵が描かれている。
「犬じゃないと思うんだけど」
「そうかな？犬か猫かで言ったら犬だろ」
「……犬、なのか？……てか、これきんときが描いたの？」
きりやんは絵をまじまじと見つめる。
特徴をよく捉えた、非常にわかりやすい絵だ。
きんときにこれだけの画力があるとは思えないのだが。
「いや、絵はNakamuが描いてくれた」
「あ〜、だろうな」
「ん？なんか今、含みがあったね？」
「いやいやいや、なんでもない！……ありがとね」
確かに含みはあったのだが、きんときは気にしていないように続ける。
「Nakamuの話だと、転移魔法はだいたい西の方角に向いてたらしいから、そっちを重点的に探そう」
「西……。西か」
西と聞いて、きりやんの頭に１つ記憶が蘇る。
絶対に無いと思っていたが、念の為探したほうが良さそうな場所が。
きんときは自作の貼り紙をくるくると丸めると、きりやんの方を見た。
「俺、これ街に貼り出してくるからさ、お前ちょっと寝たら？徹夜だろ？」
きりやんはきんときに礼を言いつつ立ち上がる。
「でも、もう一箇所、探したいところあるから」
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すみれいん(プロフ) - 久しぶりにまた読んじゃいました。ハートがまた押せるようになったのでうふふですね…！！やっぱこのお話好きだし、いつ飼い主じゃなくなるのかなぁってむふむふしちゃいます (5月15日 11時) (
レス) @page46 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - ガナッシュs2さん» 通知が来てちょうど読めるくらいの時間があったので一からまた読んじゃいました…！やっぱりたまにあるクスッとする所好きです笑 (2023年1月10日 2時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ガナッシュs2(プロフ) - すみれいんさん» いつもハートありがとうございます！こちらもバタバタしていて更新できてなくてすみません！…こちらの続きもそのうち……！ｗ 必ず………！！ｗ (2023年1月9日 21時) (レス) @page46 id: 1465e56711 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - ガナッシュs2さん» バタバタしておりお返事滞ってしまいました◯¬ 寝れそうになく読みたいと思い再び読みに来ました！しかもハート押せます。キタコレ！！となっております (2022年10月10日 23時) (レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ガナッシュs2(プロフ) - トキさん» 番外編も気に入っていただけてよかったです！！！せっかくの異形夢主が人間に戻っちゃったので、番外編で獣ver再登場してもらいましたｗ (2022年9月25日 0時) (レス) id: 1465e56711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガナッシュs2 | 作成日時：2022年8月3日 17時
