【wrwrd】転生rbrと異形夢主【d!】

添い寝してあげましょう ページ8

焚き火はすっかり消えてしまい、夜の冷気が忍び寄ってきた。

この寒さの中、石の地面で寝るのは辛そうだ。

木の葉の寝床を見ると、獣が相変わらずこちらをじっと見ている。

ロボロは探るようにそっと声をかけた。

「俺も、そっちで寝てええか？」

すると、獣はやはり言葉を理解しているらしく、ごろりと奥に体を横たえて、半分スペースを空けた。

ロボロはそちらに歩み寄る。

優しい獣だと理解しているが、やはり近くに寄る時は少し緊張してしまう。

隣にそっと腰を下ろし、獣を観察する。

艷やかな背中の毛並みと違って、腹の毛はふわふわの綿毛で、思わず笑みが漏れた。

「ふふっ、おなか、もっふもふやな」

手触りの良さそうなそれに、思わず手を伸ばすと、その瞬間、獣がびくりと体を震わせて飛び退いた。

「わぁぁぁ、ごめん！ごめんな！！そうよな、動物は腹触られんの嫌よな！？」

慌てて両手を後ろに隠す。

「もうせぇへんよ！！ほら、もう触らんから！！」

恐る恐る戻って来た獣は、しばらく警戒するように座っていたが、少しすると、またごろりと横になった。

ロボロもその隣に横になる。

高級なベッドに慣れた身には、快適とは言い難いが、それでも、大きな毛皮がぴったりと隣に寄り添って来て、寒さはだいぶマシになった。

獣は、母鳥が雛を守るように、ロボロの上に翼を広げた。

「わっぶ、顔まで覆ったら息できんって」

翼から顔だけ出るように這い出すと、ちょうど獣の顔が目の前にあった。

昼間に頭を触った時は怒られなかったので、
同じ場所をもう一度優しく撫でる。

「おかげであったかくなったわ。ありがとうな。
　……おやすみ」

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