ヘリオトロープは ページ35
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午前二時、ゆっくり引き金を引くが如く玄関の鍵を回す。
同居人を起こさないようにだとか、そんな優しい理由などではない。
音をたてないように、そっと扉を開ける。それと同時に人影が見える。
しまったと思うも、時既に遅し。ドアは向こうから押され完全に開かれる。
絶対零度の瞳には明瞭な怒りを感じた。
悲鳴を出す暇もなく、ショッピは私を引きずり込む。
『今何時やと思ってるん』
『……ごめんなさい』
ショッピは舌打ちをした。自然と肩が跳ねる。
『質問に答えろや。謝罪は求めてないねん』
『に、二時です……』
怖くてどもりながらも答える。
『門限は何時やったか覚えとるんか』
『……六時、です』
うつむいて答えていたら、顔を掴まれ無理やり顔を上げられる。
『誰のお陰で外に出られてると思っとるん』
『……ショッピです』
目は合わせられなかった。
『約束したやんな。門限を破ったらどうなるんやったっけ』
『もう外に出さないって……』
しかし私だって好きでこんな時間に帰ってきたわけではない。きっと事情を説明すれば納得してくれるだろう。
→事情を説明する
→大人しく怒られる
______
「恋人相手に門限を決める人は大抵ロクなやつじゃない」
「失礼やな」
大体門限なんて子どもの安全のためにあるのだ。ロリコンだからって人を幼女扱いするかのように門限なんて設定するな。
「過保護なのはその人のためにならないよ」
「ゲームの俺に言ってや」
いやあんたが病んだらあんな感じになるって答えたんじゃん。どっちに言おうが変わらんでしょ。
「ショッピ的には事情の説明ほしい？」
「要らん。門限を破ったことに変わりはないんやし、多分あの様子だと相当譲歩しての門限設定やと思うで。そこで言い訳されても余計に虫の居所悪なるわ」
本人が言うと説得力があるな。
口振りから察するに、門限の設定はショッピが言ったわけではなくチーノの捏造らしい。
「じゃあ大人しく怒られておくか……」
ぐちぐちと怒るショッピの話を聞く私は特に反省している様子はない。まあ六時なんて門限は早すぎるし、モノローグで語ったように事情があるのだから罪悪感はないのだろう。
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鹿野ユズナ(プロフ) - 逆に夢主ちゃんのヤンデレを攻略する主役も面白そうだな、と考えが溢れて止みません。もしやお花畑様天才ですか？夢主ちゃんや物語に詰め込まれた魅力がすごいです。続編移行お疲れ様です。これからも頑張ってください！ (2020年10月6日 0時) (
レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 鹿野ユズナさん» コメントありがとうございます！そこのところ、どうなるんでしょうね？怖がるのか冗談めかして流すのか、それともノリなのか本気なのかはさておいて一緒になってヤンデレになるのか……。私も知りたいです (2020年10月5日 20時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - これ、実際にゲームみたいなこと主役たちに言われた夢主ちゃんの反応も気になりますよね……悪ふざけなのかガチなのかは置いておいて（にっこり） (2020年10月5日 18時) (レス) id: 6c05b173a1 (このIDを非表示/違反報告)
脳内お花畑(プロフ) - 悠さん» ありがとうございます！そろそろ続編へ移行するので、続編も読んでいただけると嬉しいです…！ (2020年10月3日 14時) (レス) id: 999cc5b25a (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - (*＾＾*)最高や.......(脳溶けた)スマホ没収されっとって見れへんかったけど、返してもらって見たら.......うん、最高や.......(＾p＾) (2020年10月3日 13時) (レス) id: 8d0048bdd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：脳内お花畑
| 作成日時：2020年9月14日 19時
