【ωrωrd!】知り合いがヤンデレで攻略対象とかキツいわ

白無垢に ページ27

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近ごろ、どこか友人たちに避けられている気がする。
あくまで「気がする」だけなのだが、それでも不安になってしまうのは仕方がないだろう。
そんな感じで悠長に日々を過ごしていたら、とうとう私の周りからは誰もいなくなってしまった。たった一人を除いて。
今も唯一私と仲良くしてくれるひとらん、ひとらんなら何か知っているかも。
どうして皆いなくなってしまったのだろうかと相談してみようか、それとも何故今も仲良くしてくれるのか訊ねようか。

『あのさ、ひとらん……』

→相談をする
→何故仲良くしてくれるのか訊ねる

______

「さて、タイプはどっちだ」
「絞るのはやない？」
「早押し問題ちゃうんねんぞ」

伊達に場数を踏んでいるわけではないのだ。このくらいなら余裕よ。

「ちなみに何なん？」
「孤立誘導型か周囲殲滅型」

悪評を周りに言いふらしたり、対象の周囲にいる人間を脅したりして対象の交遊関係を絶つと同時に、突然孤立したことによる精神的ダメージを癒してくれるかのように寄り添う。
何も知らない対象はもうイチコロよ。

「どうやったらゲーム内の私は気づくかなあ」

ひとらんの毒牙に掛かってしまったらもう逃げられないだろう。
ただでさえ既に孤立した状況が出来上がってしまっているのだ。ひとらん以外の人間は私と関わりたがらないから、真実に気づいたところで頼る相手などいない。
あれ、これは相当厳しい戦いになるのでは。

「ああいうタイプは相談したところでまともなアドバイスはくれないだろうし、理由を訊いて尻尾を出してくれたら僥倖かな」

訊ねてみるとひとらんは、とぼけるように答える。

『うーん、Aといると楽しいからかな』

「白々しいわ！」
「なんでこんなに嘘くさく見えるんやろ」

真実を知っているからだろうな……。

『ほんと？』
『もちろん』

弱っているゲームの私にはきっと救いの言葉のように聞こえるだろう。
何もわからないまま人から距離をとられるなか、たった一人だけ自分の隣にいてくれるのだ。エスカレートすれば依存だってしかねない。
再び選択肢が出てくる。

→相談をする
→ひとらんがいれば良いや

「……チーノって結構露骨だよね、どのルートに行ってほしいか」
「お望みの通り行ってあげたら？」

仕方ないなあ、どうせここでスチルを回収出来なかったら二周目に入るだろうし構わない。

＊→←実らなければ

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