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「あっ!A待ってくれ」

「ハンター館に行くなら私が案内しよう。」

後ろを振り返るとイライが微笑んでそう言った

ふむ、ハンター館というものもあるのか。それならそこで情報収集するのがいいかもしれない。しばらく俺の死をなじってきたあいつには会いたくないからな。

「おいおい待てよ!ハンター館に行くなら俺もついてくよ。お前だけじゃ不安だ」

フードの青年がイライに駆け寄り話をもちかける。どうやらハンター館というものは危険なところのようだ。それならここの地図さえ貰えればあとは自分で行くのがいいだろう。

「なら、ナワーブにもついてきてもらおうかな。」

「おう!必ず守り抜いてみせるぜ!」

フードの青年、もといナワーブくんは胸の前で拳を作り得意げにしている。なんだか仲のいい小学生みたいなノリで思わず笑みが零れる。イライも少し微笑んでいるところ、多分彼のことを弟か何かと認識しているのだろう。

「気をつけてよね。ハンター館で捕まってお陀仏にはならないでよ?」

「わーってるよ!そのために俺がいるんだ。安心しろ」

なんだか送ってもらうムードになってしまった。仕方がないので大人しく送ってもらおう。

扉を抜け、3人で並んで歩く

「……Aはハンターなんだね。」

イライが不意にそう呟く
なぜだか分からないが、悲しみを含んだ顔をしている。
……ハンターとは一体なんなんだ

「なあ、ハンターってなんなんだ」

「ああ、説明してなかったな。ここでは毎日あるゲームが行われてんだ」

ゲーム?と首を傾げるとナワーブは少し笑って「まあ分からねえよな」と返しまた

「ゲームってのは生死をかけた鬼ごっこみたいなもんだよ」

鬼ごっこ。随分と久々に聞いた単語はあまりにも現実味がない。そもそも生死をかけたって……どういうことだ?

「まあ、順を追って説明していくよ」

「私たちは2つの陣営に別れているんだ」

いきなり今まで黙っていたイライが口を開く
ハンターとサバイバーについて説明され、その後イライ達がサバイバーだと聞いて驚いた。

なるほどそれでさっきイライは……




説明を聴きながら10分ほど石畳の道を歩いていると先程とは比べ物にならないほどの大きさをした建物が見えてくる。扉から窓まで何もかもが大きい。
館を見上げ大口を開けている俺はさながら池の鯉のように間抜けだろう

「ここがハンター館だよ。私たちがついていけるのはここまで。またお茶会でもしよう。それじゃあ」

「またなー!」

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ゼロ(プロフ) - なんかクトゥルフ?とかわからないけど読んでみたら面白かったです! (2020年6月21日 23時) (レス) id: c3efaf6a5b (このIDを非表示/違反報告)
外国製烏(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!光栄です! (2019年6月1日 13時) (レス) id: 19489dbd8a (このIDを非表示/違反報告)
- 面白いですね! (2019年5月31日 19時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:外国製烏 | 作成日時:2019年5月24日 18時

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