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手伝うとは? ページ31

「ぬぅああああ!」


目が覚めるとそこは俺が最初に生まれ落ちた森だった。

なるほど俺は死んでも何度でも産み落とされるのか。しかも記憶付きで。


『おや、生贄の』


そしてハスターが目の前から悠々と歩いて(?)くる。

本来なら目にしただけで発狂するしそもそも死んだことを自覚してまずSAN値チェックが入るだろう。

だが自分自身が神話生物だった今、驚く要素はどこにもない。

簡単に言ってしまえばあいつと俺は同じ様な存在なのだから。


「あ、どうも」


だから挨拶なんて造作もないことなのだ。

……多分


『生贄の。混乱しておる所悪いが人間共が今ドリームランドから帰ろうとしておるのだ。手伝ってやってくれんかの』

「え、なんか王、慈悲深くなってません?いやまあ手伝いますけどぉ……」


何故ハスターは人間に対して心配をしているのだろうか?

え、王でしょ?


『阿呆。我も気に入っとるやつが起こした行動じゃなければ皆殺しにしておったわ』

「え?何?愛子かなんかですか?怖……」

『うるさいヤツよの……貴様の義理兄弟設定である占い師が困っておるのだ。助けてやれ』


その言葉に俺は頭を振るしかない。

いやだって怖いし。

というか俺はイライが気に入られていた時点で驚きだ。

何故彼が気に入られているのか。まっっったく分からないが、まあ何かあったんだろう。うん。

何故俺が手伝わなければならないんだろう?


その疑問を胸に荘園まで歩き出す。

下手すれば見つからない可能性すらあったが俺は運良く見つける事が出来た。

荘園に着く頃には日が傾いており、空が橙色に染まっていたので早々に自室へと赴く。

そもそも手伝うとは何をすればいいのだろうか?食えばいい?

今日はイライの部屋に訪問するとして……作戦を立てなければならないな。

どうすれば人間を排除できるのか。

……射撃?

ハンター館から射撃できるかな。
寝てるところを窓から一撃……無理か。

結局のところ俺が本体で食い荒らすのが1番なのかも。

窓の外を見ると月が雲の間から見え隠れしており、夜であることを知らせてくる。

時間が無い。行動するなら夜のうちだ。

他人任せ→←救済の決断


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ゼロ(プロフ) - なんかクトゥルフ?とかわからないけど読んでみたら面白かったです! (2020年6月21日 23時) (レス) id: c3efaf6a5b (このIDを非表示/違反報告)
外国製烏(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!光栄です! (2019年6月1日 13時) (レス) id: 19489dbd8a (このIDを非表示/違反報告)
- 面白いですね! (2019年5月31日 19時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:外国製烏 | 作成日時:2019年5月24日 18時

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