狂気への誘い紙 ページ21
あれから自室に戻り、黙々と作戦をたてる。
射撃をするのもありだが、もし悪寒などを付けていたら気づかれてしまう。
ならやはりギリギリまで接近して撃つのがいい。幸い俺は足が速い。十分通用するだろう。
しかし俺は一人吊るごとに速度が落ちるからな……最大まで60%も落ちるらしい。
俺の速度が元々プラス30%だから……あれ、これ俺ダブハンめちゃくちゃ不利では？
そもそも一人吊るごとに10%減るって何？鬼畜じゃん。
まあ能力が強いから仕方ないか(自画自賛)
そう言えば、先程のゲームの後にハンターとサバイバーの一覧表を貰ったんだっけか。
まずは相手の手の内を知っておかなくてはいけない。
戦いとはそういうものだ。
サバイバーを読み終わり、さあハンターの情報を見ようとページを捲る。
すると、ハンターのページから別の紙が落ちる。
宛名をみると送り主は荘園主。
そして内容はシュブ=ニグラスとヨグ･ソトースについての記事だった。
「うへぇ……」
何故荘園主はこれを俺に……？
読みたくない。が、ここにもし鍵があるのなら……
読むべき、だろうか
恐る恐る続きを読み進める。
どうやら人でも読むことの出来るようにと工夫がされているらしく、発狂はしない。
だが所々矛盾している。
俺が元々持っている知識とそうかわらないしなこれ。
結局これはなんなんだ？
……そうだ。確か俺はあの奇妙な本[ルールブック]を持っていたじゃないか。
あれを確かめれば、更に情報を得られるのでは。
[幸運→25成功]
ルールブックに手を伸ばす。
しかし不幸にも紙で指先を切ってしまった。
そして同時に言い様のない違和感が込み上げる。
[アイディア→27成功]
あれ。
なんで俺は神話生物に興味を示しているんだ？
そこで漸く気づく。この手紙は俺の意識を操る効果があると。
なんて恐ろしいんだ。
もし、俺があの本を読んでいたら確実に発狂していただろう
……荘園主の目的はなんなんだ
最後の紙を見る。それは荘園主が書いたものとは思えない人間にしては綺麗すぎる文字の書かれたものだった。
《あなたは現在SAN値がマイナス判定です。
今まで不定の狂気のことはないものとされていましたが、次項より一定時間に13以上SAN値が減ると不定の狂気がつくように改善されました。
この値は貴方の生前の値を基準にさせて頂いております。》
ゲームマスター。
なるほど。あいつら手を組んでいるな。
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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ゼロ(プロフ) - なんかクトゥルフ？とかわからないけど読んでみたら面白かったです！ (2020年6月21日 23時) (
レス) id: c3efaf6a5b (このIDを非表示/違反報告)
外国製烏(プロフ) - 月さん» ありがとうございます！光栄です！ (2019年6月1日 13時) (レス) id: 19489dbd8a (このIDを非表示/違反報告)
月 - 面白いですね！ (2019年5月31日 19時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：外国製烏 | 作成日時：2019年5月24日 18時
