訪問 ページ2
目が覚めるとそこは森だった
情報を整理しよう。まず、俺は確実に死んだ。
《SAN値:−14→−19》
頭上になんか浮いてるし。しかも俺が死んだ事確信したら数字減ったし。
なんじゃこりゃ(小並感)
とりあえずこの森から出てここがどこなのか把握しないと……というか俺は山羊の贄になったはずじゃないのか
というかこの本何?
右手には赤と緑のグラデーションの上に顔に触手がついている化け物の描いてある趣味の悪い表紙の本が握られている。
だが不思議なことにこれを持っていると安心する。
刹那、頭の中に次々と情報がねじ込まれる感覚がしたかと思うとクトゥルフ神話についての事を知る
そして自分はあろうことか狂気の中心であるプレイヤーだ。
多分これは生還シナリオか何かなのだろう。現に俺は死んでいるし、これ以上死ぬことなどない。つまり今回の目標は死地からの生還。
まあこのまま1人で長考していても進まないので歩みをすすめることにする
1時間くらい歩いた頃だろうか。目の前に突如として大きな館が現れた。
いや、現れたと錯覚していただけで、元からそこに存在していたのだろう。
鬱蒼とした木々が隠していたのか。
とりあえずここで情報を収集しよう。
呼び鈴が見当たらなかったため、門の中に入って扉近くから声をかけようと門に手をかける
気づいたら、そこは扉の前だった。
俺は、門すら開けていないのに、なぜ?
[SAN値チェック→成功]
[SAN値減少ナシ]
とりあえずこういう事に対して深く考えてはいけない
深く考えると取り返しのつかないことになる。
「ごめんください!」
扉前で声を張り上げる。見たところ随分と分厚く声が通りにくそうだったので全力を出したのだが……
「ごめんください!!!」
……どうやら声は届かないらしい。仕方がないので扉の中に入って叫ぶ
「すみません!どなたかいらっしゃいませんか?!」
すると、向かって左側の扉から人が出てくる
見た目的に女医と庭師?か
「貴方は新しい参加者さんかしら??」
「よろしくなのー!」
「いや、俺はただ情報収集に来ただけでして……」
弁解をしていると次々に新しく人が集まってくる。
サバイバーだとかエウリュディケ荘園だとかよく分からないことを次々と言われ困惑する。
「おや?みんなどうしたんだい」
ああ、また一人増えたとそちらを見やるとそこには見覚えのある姿があった。
思わず目を見開く。
イライ。ようやく見つけた
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゼロ(プロフ) - なんかクトゥルフ?とかわからないけど読んでみたら面白かったです! (2020年6月21日 23時) (レス) id: c3efaf6a5b (このIDを非表示/違反報告)
外国製烏(プロフ) - 月さん» ありがとうございます!光栄です! (2019年6月1日 13時) (レス) id: 19489dbd8a (このIDを非表示/違反報告)
月 - 面白いですね! (2019年5月31日 19時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:外国製烏 | 作成日時:2019年5月24日 18時