GTO 〜君と同じ〜 Part1

14. ページ15

A「さっき見た夢なんだけど……」


産みの親が家族が幸せそうに暮らしていたこと、


私が施設に預けられていたこと、


施設の中で知らない男の子と喋っていたこと、


その男の子がまさるって言う名前だったこと、


虐待を受けていること、


中学は違う場所で暮らしてて、鬼塚と会ったこと……


今までの過去の事について、全部話した


桐谷くんは、黙って聞いてくれてた


全部話し終えた後…


頭をポンポンとされた


A「…え？」


桐谷「あ、意味はないけど…辛かっただろうなって」


A「多分、辛かった…」


桐谷「もしかしたらその"まさる"って子、俺かもな…」


A「……え？」


桐谷「俺もさ…養子なんだ、特別養子縁組」


特別養子縁組って…


A「養父母と養子の関係が戸籍上実の親子になれるって言う…」


桐谷「そう」


私と君の違いは、同じ養子縁組だけど普通と特別の養子縁組だと言う事……


A「だから、バスケ部…辞めちゃったの？」


桐谷「そんなとこ」


A「そうなんだ…」


桐谷「…てか熱あったよな、ごめん。起こしちゃって」


A「あ、大丈夫…朝より楽になったし」


桐谷「…そ？」


A「あの、保健室まで運んでくれたんだよね、ごめんね。それと…ありがとう」


桐谷「…気にすんな、」


……会話が途切れた


てか、今何時？


パーカーのポケットの中を探って、音楽プレーヤーで時間を確認する


…あ、もう5時限目始まってますか


結構寝てたんだな、私……笑


ガラッ


野上「お、起きてる…どう？具合は」


A「あ、大分良くなりました…」


野上「そう、どうする？早退する？」


A「…はい、病院行きます」


野上「うん、じゃあ先生には言っとくから」


A「…ありがとうございます」


野上「お大事にね、アンタは人より体弱いんだから…誰かに付き添ってもらいなよ」


先生に伝えに行ったのか保健室を去った


A「…じゃ、じゃあね、桐谷くん」


桐谷「…1人で無理だろ、俺も行く」


A「大丈夫だよ、ほら元気になった…」


ベッドを出て立とうとしたら立ちくらみがした


…また、桐谷くんに支えてもらった


桐谷「やっぱダメじゃん…さっき先生も言ってただろ？無理するなって」


A「…ごめん」


桐谷「教室から荷物取って来るから、ここで待ってて」


A「う、うん…」


そう言って保健室を出てった

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