第13話 ページ13
A「え、それ本当アルカ!!」
総悟に飛びついて聞くと、あぁ、そうですぜと少し照れながら言ってくれて、私は顔が輝いているのが自分でも分かった。
A「私も…私も…好きヨ」
総悟と同じ気持ちだったというのが嬉しくて私の頬には涙が伝った。それを見た総悟はオロオロし始める。
A「どうしよう…嬉しくて、
止まらないネ」
総悟は優しい暖かい手で私の涙を拭うとニコリと笑って、好きでさァと発した。Aは?そう強請るように聞かれて、私は涙でグシャグシャだっただろう。
A「大好きアル……」
総悟は私に手を回し、ギューッと抱きしめてくれた。私もたまらず抱き返すと、総悟は真顔に戻った。でも、やっぱり、頬が緩んでいる。
総悟「いつ告ろうか迷ってたんでさァ
でも…今日で良かったです」
そうやって笑った総悟は思い出したように今度は黒い笑顔を浮かべて、私に言った。
総悟「ようやく、彼氏ですねィ?」
彼氏という慣れない単語に思わず顔が熱くなる。まるで、顔が発火したみたいだ。私は急に恥ずかしくなって俯いていた。先程まで零れていた涙も気づいたら止まっていた。
総悟「A」
名前を呼ばれて、顔を上げるとチュッという音が鳴って私は固まった。ニヤリと口角を上げてファーストキス頂きでさァと満足げに笑った総悟にまた、顔が熱くなった。
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作者名:マロン | 作成日時:2018年11月5日 18時