３５話:覚悟を決めて ページ36
「ちょっとそこのオジョーサン。」
振り向くと音駒の主将が立っていた。
音駒とは初めてだから、名前知らないけど……。
『私のことですよね？』
「ソーデスヨ。」
一応確認はしたものの、何か怪しさを感じる。
五「先輩、この人何か怪しいです。」
コソッと私の耳に顔を近づけて、小声で話す五色。
私も身長は高いと言えど、やはり工の方が高いから、工は少しだけ屈んでいる。
でも、ちょっとだけ耳より高くて、少し悔しさを感じた。
『失礼だよ。人を見た目で判断しないの。』
と少し上を向いて工を小声で叱りつつも、まぁ、私もそう思ったけどと心の中で呟いた。
『失礼。それで、何でしょうか。あっ、名前は凉篠宮。３年。』
黒「黒尾鉄朗。３年。好きな呼び方でイーヨ。ただ、敬語はイラナイヨ。」
途中からカタコトになるのは何なのだろう。
まぁ、そんなに気にしなくても良いか。
『敬語なのは最初のうちだから。そこは心配しなくても大丈夫よ。』
礼儀よ礼儀と言って、再びおにぎりを食べようと口を開いた刹那。
武「みっ、みみみみみ皆さん！！たたたたたたた大変です！！」
ドタドタと音を出しながら、慌ただしく体育館のドアを勢い良く開けて息を弾ませているのは、武田先生だった。
「武ちゃん、どうした？」
烏野のジャージを着ている坊主の人が、武田先生に話しかける。
私たちはというと、遠目で武田先生を見ていた。
武「兵庫県から稲荷崎、宮城から伊達工業と条善寺が加わりました！！稲荷崎はもうすぐ着くとのことです！！」
武田先生がそういうと、一気にざわめき出した。
しかし、私はざわめく余裕はなかった。
どうするどうするどうする！？
私はあまり動揺しないけど、これは流石にまずい。
私はどうしても、稲荷崎に来てほしくない。その理由も確かにあった。
しかし私が何かを思い付く前に、稲荷崎が来てしまったようだ。
嗚呼、もう！どうにでもなれ………！！
ヤケになった私は、意を決して体育館の入り口を見据えた。
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マカロンエンスストア - 『返信遅れてしまい、大変申し訳ありません。作者はもう引退しましたが、バレー部に入って良かったとは一度も思った事が無いそうです。言い方が気持ち悪いなんて思いませんよ。抹茶さんのお役に立てて良かったです。色々大変だと思いますが、頑張ってください！』 (4月5日 12時) (
レス) id: dd59a0be57 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶(プロフ) - 初見です！最近この小説にハマりました！42ページ目の主様の体験談を読ませて頂きました、私バレー部にしようと思ってて、でも怖くて…助かったんです、救われた気もしました、大分言い方は気持ち悪いと思いますが感謝の気持ちでいっぱいです、ありがとうございます。 (2023年4月8日 23時) (レス) @page42 id: bfa6cc4a30 (このIDを非表示/違反報告)
マカロンエンスストア - ふゆんさん» 『返信遅れてしまい、大変申し訳ありません。あっ、あまりからかわないで下さい!!///』 (2021年12月12日 15時) (レス) id: 9ba472c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
マカロンエンスストア - 日向好き♡さん» 『返信遅れてしまい、大変申し訳ありません。ありがとうございます!これからも応援、よろしくお願いします‼』 (2021年12月12日 15時) (レス) @page12 id: 9ba472c6e1 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆん(プロフ) - こんにちは！11話の夢主ちゃんかわいいです！ (2021年11月23日 7時) (レス) @page12 id: c16e0ca123 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロンエンスストア | 作者ホームページ：http
作成日時：2020年3月8日 13時
