「惚れさせ屋」佐野玲於 (ページ7)

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stage 7 ページ7

Reo side

最近、なんか気になる … 赤城さん。

あんま喋った事ないけどなぜか気になる存在

隼のこと小森さんって呼んでたのに、急に「隼くん」なんて呼んでたし。

… なんかよく分かんねぇ

赤城さんは俺らが全員揃ってる時くらいしか会わないはずなのに

涼太くんとはやたら仲良いっていうか。
それを言ったら裕太くんともよく話してるイメージ

亜嵐「玲於どしたの？眉間にシワ寄ってるよ」

玲於「え、まじ。」

メン「最近気難しそうな顔してるよね」

玲於「うるせ、ポテト」

… これさ、自分から話しかけないと距離縮まんねー感じのやつ？

なんか昨日からずっと、引っかかってんだよね。赤城さんのこと

なんつーか、もっと知りたいってか単純に興味ある。

今日も長い髪を１つに後ろでまとめて、伸びかけの前髪をうざったそうに耳にかけて誰かに電話してる

多分、仕事関係の人だろうけど

その仕草でさえ俺は色気を感じてしまう

玲於「 … って、オレ末期かよ」

これじゃあまるで俺が赤城さんに気があるみたいじゃん。
気になってんのは事実だけどさ？

ああ、なんかムカつく

なんでオレが気にしなきゃいけねーの。
こんなにモヤモヤするなんておかしいでしょ、普通

決めた、今度のターゲットは赤城Aにする。
なかなか手強そうなのが余計に燃えてくる

女には困ってないけど、暇つぶし程度に丁度いいじゃん

スリルあって面白そうだし。刺激が欲しかったんだよね

…

そんなこんなで、次のライブツアーのグッズについてのメンバー会議が行われた

1人ずつプロデュースするものがあって、スタッフも交えながらの会議

今日はたまたま俺の目の前に座った赤城さんを見れば、ちょっと眠そうに欠伸する

昨夜寝てなかったのかな

涼太「んー、どうする？女性スタッフの意見的にはどうかな」

瑠衣「うん、いいと思うよ」

杏「使いやすそうだね」

涼太「 Aちゃんはどう思う？」

「 … え、」

涼太くんに急に質問を振られて、重かった瞼をパッと見開いた

やべ、見てておもしろ。ちょっと焦ってんのな

ぜってえ話聞いてないだろ

玲於「お前ら、ちゃんと考えてんの？」

「あ、私はそれでいいと思いますよ？」

杏「考えてるってば～」

馴れ馴れしく「お前ら」なんて言ったけど

赤城さんそーゆーの気にしないだろうな。

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