stage 37 ページ37
.
タクシーに揺られ、十数分。
着いたのはお洒落な高層ビルのご飯屋さんで、個室の窓からは東京タワーが見える
こんな高そうな料理屋さんなんて、初めて来た
「 … もうちょっと、お洒落すれば良かったかな 」
玲於「 いや、全然良いじゃん。オレなんてこんな格好だよ 」
玲於さんは某人気ブランドのTシャツにゴールドのアクセサリー、そしてカジュアルなパンツにスニーカー。
玲於さんはいいの、何でも着てればお洒落に見えちゃうんだから
玲於「 とりあえず … 生。二つでいいよね?」
「 あ、うん。」
玲於「 すいません、生二つ お願いします 」
店員さんに生ビールを注文すると、お品書きをみて子どもみたいに「 何しよ〜 」って目をキラキラさせてる。
“ 好きなの頼んでいいよ ” って玲於さん。
いいのかな、こんな高そうなお店なのに
玲於「 俺これにする。Aちゃんは?」
「 …… じゃ、じゃあ私も同じのでっ 」
胸の奥が、キュってなった
急に “ Aちゃん ” なんて呼ばれたから焦った
いつも赤城さん、とかAさんとかだったから
不意打ちでそう呼ばれると 慣れないっていうか
玲於「 じゃあ俺これも食べたいから二個頼んでもシェアしよ?」
「 うん、シェア … シェアね!」
どうしよう
何で私、名前で呼ばれたくらいで舞い上がってるんだろう
2人きりで個室の食事なんて、こんないいチャンスなんてないし
隙あらば玲於さんに仕掛けようって思ってたのに …
玲於「 っしゃ、とりあえず乾杯する?」
「 うん、しよしよ 」
これじゃあまるで
私が玲於さんにときめいてるみたい _____ .
玲於「 乾杯。お疲れ様、Aちゃんも 」
「 乾杯、玲於さんもお疲れ様。」
カチンとグラスを鳴らして一気に飲み干した彼は
「 今日はこの前みたいに酔わないから大丈夫」って言った。
この前みたいに酔ったらまた、甘えてくるのかな
なんて、また見てみたい気もするけど
「 ところで、私と2人きりでご飯なんて平気?」
玲於「 え、何で?」
「 ほら、彼女さんとか … 怒んないのかなって 」
玲於「 … あぁ、うん。てかそっちこそ良いの?」
「 私は、全然 … !」
なんて、これでも一応今フリーなんだけど
彼氏居るっていう設定だからね。
こんな嘘、吐きたくなんかないけど
じゃないとこうして居られないでしょ?
.
1628人がお気に入り
「GENERATIONS」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りな(プロフ) - はじめまして!2人がもどかしいー!!続きが楽しみすぎます! (2018年8月5日 1時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりまる(プロフ) - 佐野さんもう手だしてくださぁぁぁいって笑笑 (2018年7月29日 20時) (レス) id: fc778ff4c6 (このIDを非表示/違反報告)
ebichan(プロフ) - るのの。さん» ありがとうございます!!頑張っていきますね! (2018年7月9日 22時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
るのの。(プロフ) - すごく面白くてこの作品大好きです!更新頑張ってください!! (2018年7月9日 18時) (レス) id: a749bf11ae (このIDを非表示/違反報告)
ebichan(プロフ) - メグさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年7月5日 8時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2018年6月13日 10時