stage 32 ページ32
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気付いたら私は玲於さんに連れて来られた休憩室で小一時間くらい寝ていた。
目を覚ますと視界は真っ暗だった
おでこには保冷剤をタオルで包んだものが置いてあって、そのタオルで目隠ししてるから何も見えない。
やばい … ちょっと休み過ぎたかも。
「 ん … ?」
まだ少しだけ重い身体を起こせば、身体からガサッと落ちるメンズの上着
誰かが、掛けてくれたんだ …
「 わ、びっくりした … 」
向かい側のソファに人影があって、びっくりした。
テーブルに隠れて見えなかったけど、玲於さんが寝ているのが分かる。
あれ、もう撮影終わったのかな?
もしかして 上着掛けてくれたのも玲於さんだったりするのかな 。
玲於「 … ん 」
にしても、綺麗な寝顔だな …
寝てるだけでこんなに画になるなんてズルい。
色白くてまつ毛長くて、唇も可愛い
思わず見惚れてしまうくらい 私を惹きつける
私より忙しくて大変なのに、気遣わせちゃったかな
「 玲於さん … 上着、ありがとう 」
寝ている彼にお礼を言って、上着をそっと掛ける
起こさない様に 戻らなくちゃ
そーっと物音を立てないように立ち上がり、一歩二歩と忍び足で歩けば
ぎゅ、と掴まれる服の裾
玲於「 … なに、もう大丈夫なの 」
「 寝たら少し、楽になりました 」
玲於「 辛そうに寝てたから、マジでビビったわ 」
「 … え、」
もしかして、私が寝てた時も
戻らないで 側にいてくれてたり … したのかな?
だから上着掛けてくれたり、氷置いてくれたのも全部 … 玲於さんなの?
それで、いつのまにか寝ちゃったのかな
玲於「 待ってて、俺も一緒に戻るから 」
「 … 玲於さん 」
玲於「 ん?」
何やってんだろ、私
これじゃあ玲於さんに迷惑ばかり。
こんなんじゃいつまで経っても落とせやしない
彼がこんなに、優しい人だったなんて知らなかった
「 ありがとう … 」
玲於「 … うん。」
なんでだろう
私の方がどんどん彼に惹かれていってる気がする
彼の事を知る度に 良いところを1つ見つける度に
玲於さんのこと 、素敵だなって
玲於「 あのさ、俺らタメなんだし敬語使わなくていいよ。俺もさん付け、やめるし 」
「 … え、良いんですか 」
玲於「 いいよ、寧ろそうして欲しいし 」
彼との距離がどんどん縮まっていくのに
そんなに時間はかからなかった
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りな(プロフ) - はじめまして!2人がもどかしいー!!続きが楽しみすぎます! (2018年8月5日 1時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりまる(プロフ) - 佐野さんもう手だしてくださぁぁぁいって笑笑 (2018年7月29日 20時) (レス) id: fc778ff4c6 (このIDを非表示/違反報告)
ebichan(プロフ) - るのの。さん» ありがとうございます!!頑張っていきますね! (2018年7月9日 22時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
るのの。(プロフ) - すごく面白くてこの作品大好きです!更新頑張ってください!! (2018年7月9日 18時) (レス) id: a749bf11ae (このIDを非表示/違反報告)
ebichan(プロフ) - メグさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2018年7月5日 8時) (レス) id: 88c81ce664 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2018年6月13日 10時