◇ ページ38
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「すまん、遅なったわ。お疲れ」
「「「お疲れ様です！」」」
現れた先輩に、声を揃えて挨拶をする。
「……あれ？龍友さんだけですか？」
「え？……ちょ、A、何してんの？」
樹の問いかけに驚いたように後ろを振り返った龍友さんは、一度閉めた扉をもう一度開けて外に居る人に話しかける。
『……居る？』
「そらおるやろ、約束してんねんから。はよ入れ」
『……お疲れ様、です』
扉の向こうから様子を伺うようにチラ、と少しだけ顔を覗かせたAさんは、俺の姿を捉えて肩を跳ねさせた。
『あ……かいせい、くん』
「っ、はい！武知海青です！」
『あ、はい……存じ上げております』
敬語の俺に、敬語で返してくるAさん。
そのやり取りを見ていた樹と翔平が、俺とAさんの顔を交互に見て不思議そうにツッコんでくる。
「……なんでAちゃんまで畏まってんの？」
「えっ、まさかの初対面？」
『初対面ではないけど……こうやって面と向かって話すのは今日が初めて……だ、よね？』
「っ、はい！！！初めてです！！！」
「ちょ、ここ店内やからもうちょいボリューム下げてくれへん？」
龍友さんの一言に小さく吹き出したAさん。
その笑顔がすごく綺麗で、思わず見惚れてしまった。
「で、海青はAの何がええん？」
集合から1時間。
食事もそれなりに進み、お酒も入っていい感じに出来上がってきたところで、龍友さんがニヤリと口角を上げながらぶっ込んできた。
「どっ、えっ、何がって、えっ！？」
「そんな動揺するか？」
「えぇっ、いや、だってそんな……！
ご本人を目の前にして……！」
「ええやんか。Aも気になるやろ？」
『え、あ、うん』
突然名前を呼ばれたAさんは、パッとこちらを向いて適当に頷く。
「Aちゃん話聞いてた？」
『聞いてた聞いてた』
「嘘つけお前、絶対聞いてへんかったやろ」
『バレたか』
適当なことを言ったのが龍友さんにバレて苦笑するAさん。
苦笑いすらも可愛い……。
「海青はAのどこに惹かれてんのか気になるやろって」
『……ああ、そういう話』
「あれ、あんま気になってない感じ？」
翔平のその一言に、Aさんは悩むような素振りを見せる。
『んー……いや、気になるよ。
まともに話したことないのに、どのタイミングで私に興味持ってくれたのかなって』
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美紀(プロフ) - GENE大好きです最高です涼太くんと亜嵐君と玲於君が大好きですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年2月19日 18時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE x他1人 | 作成日時：2021年2月7日 5時
