今なら空も飛べるはず/祇園 櫻井 ページ14
貴女side
今日のステージで、思いっきりネタを噛んでしまい、その気晴らしに屋上に来た。
来たは良いものの屋上にはベンチしかなく、特にすることも無いので、ベンチに腰掛けていた。
何となく顔を上げると、空には雲1つ無くとても綺麗だった。
何となく靴をぬいで、ベンチの上に立つ。
そこから翼があるように腕を広げ、上を向く。
今なら空も飛べそう、なんてぼんやりと考える。
｢えっ?!ちょ、何しとるん?!?!｣
いきなり驚いたような声がして、慌てて振り返ると同じ公演で、私より早く出番が終わっていた。
『櫻井くん』
祇園の櫻井くんが立っていた。
彼は私より慌てていて、すごい勢いでこちらに走ってくる。
｢死ぬなんてやめろや!!｣
『え??何のこと??』
そう言うと彼は、目をパチパチさせる。
私は靴を履いて、ベンチに座る。
『櫻井くんも座りなよ』
そう言って隣を叩くと、彼は何も言わずに座った。
『櫻井くんあんなに慌ててどうした??』
｢Aが死にそうやったから｣
なんてすごい剣幕で言ってくるから、私はビックリして背筋を伸ばす。
『えー??何で?』
｢なんか空を見ているAが、すごい儚くて今にも消えそうやったから｣
『マジか』
割とマジな理由だった事に驚いて、それしか言葉が出なかった。
｢心配させんなや｣
『櫻井くんが勝手に心配しただけやん』
そう言うと頭をかいてそっぽを向く
｢普通心配するやろ!!｣
『そりゃ同期の奴がベンチで手広げてたら、頭おかしなったんか思うわな』
｢そうや!!しかも自分が好きな奴がそんなんしてたら、ビックリするやろ??｣
『確かになぁ』
と返事をするが、ん?となる。
好きな奴、あぁ同期としてか。
なんて自己完結させると、隣から咳払いが聞こえてくる。
｢俺はAの事、同期として好きなんやないで。｣
｢彼女にしたいって意味で好きなんや｣
そう言うと、恥ずかしそうに少し微笑む。
『もや、』
櫻｢何や?聞こえへん｣
『私もや!!私も櫻井くんのことが好きや!!』
｢えっ、ほんま?!｣
そう顔をパァーっと明るくした彼は、私のことをそっと抱きしめた。
｢絶対に幸せにしたる｣
『もう幸せや』
空はとても綺麗で私は今幸せで、今なら空も飛べる。そんな気がした。
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ANA - すいません！追加なんですが....過激な感じでも大丈夫ですか？ (2020年1月9日 0時) (
レス) id: ed74a5df95 (このIDを非表示/違反報告)
ANA - 初めまして！リクです！宮下草薙の草薙くんで、嫉妬からの甘々な感じのが見たいです！よろしくお願いします！ (2020年1月6日 3時) (レス) id: ed74a5df95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずる(プロフ) - マキさん» お久しぶりです!!リクエスト承りました!!しばしお待ちを!! (2019年7月7日 23時) (レス) id: 6c5df035f8 (このIDを非表示/違反報告)
マキ - お久しぶりです。マキです!!リクエストなんですが、霜降り明星の粗品さんのお話をお願いできますでしょうか？シチュエーションは、バカップルでお願いします。 (2019年7月4日 20時) (レス) id: 4a018ae759 (このIDを非表示/違反報告)
kurumikan212(プロフ) - またリクエストで四千頭身の後藤君とラブラブな感じのデートが見たいです！よろしくお願いします。 (2019年6月30日 21時) (レス) id: 13c5b75118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずる | 作成日時：2019年3月31日 18時
