目黒先生…！

38 照先生…！ ページ38

目黒side


A「…いたぁい…んっ…いたいぃ…泣」


目『ごめんね〜、もう少しで照先生来てくれるって』



病院の中庭に出て少し気分転換してたAちゃん


でも帰り道に転んじゃったみたいで、しかも花壇の角に膝をぶつけてパックリ…


一応看護師さんが洗浄してくれたみたいなんだけど、

まあ相手はAちゃんだからね…


今は圧迫して止血してるんだけど、それが痛いみたいで機嫌は最悪…


なかなか血が止まらないし、結構傷も深そうだから、

外科の岩本先生に連絡したらすぐに来てくれるとのことで…


ああ本当助かります…


でもAちゃん大丈夫かなぁ、初めてだよな〜…


俺が研修医時代に外科にローテしてた時にお世話になった先生なんだけど、

なんていうんだろ、本当はすごく優しいんだけど…

見た目がちょっと怖い…？ いや、怖いまではいかない…？ って感じで…苦笑


まあでも、Aちゃんにとっては誰でも怖いからあんまり関係ないかな…？苦笑



岩『おっ、目黒〜お待たせ〜』


目『岩本先生お久しぶりです。すいません、急に呼んじゃって…』


岩『いやそれは全然。え…すごい泣いてるけど大丈夫…？苦笑』


目『あ〜、大丈夫です苦笑 Aちゃん照先生来てくれたよ〜 きれいに治してもらおうね』


岩『Aちゃん初めまして。よろし…』


A「やだーっ…怖いっ…こわいぃ…だれぇ！号泣」


目『怖くないよAちゃん、照先生だよ。痛いの治してくれるんだって』


A「んーんっ…やだぁ…きらい……泣」


ちょっと…嫌いとか言わないでよ〜…

俺の方が怖いんだけど…苦笑


岩『え、目黒〜…俺心折れそうなんだけど…苦笑』


目『ほんとすいません、もう始めちゃいましょう… 膝がけっこうパックリいっちゃってて…洗浄も一応したんですけど…』


岩『うーん、ちょっと酷いね… あれ、血止まんない？』


目『はい、圧迫してるんですけど…』


岩『代わるわ… Aちゃんごめんね痛いよ〜…』


A「…あっ…ああぁーっ！…痛いっ…痛いぃぃーっ！…離してぇ！…号泣」


岩本先生が患部を止血するためにぎゅーっと圧迫してるのがかなり痛いみたいで号泣のAちゃん…


岩『もういいかな〜…ごめんねAちゃん痛かったね』


A「…………。号泣」


岩『Aちゃん足痺れたりしてない？』


A「…………(プイッ。号泣」


目『Aちゃん、照先生が聞いてるよ〜？ 痺れてない？ 大丈夫？』

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