スキル幸運EXの糸師家長女

勝負 ページ22

「ラッキーちゃん、この間のゾンビ倒すゲームの神プレイ、やって」

「ごめん。凪君。それ誰から聞いた？」

ゲーセンで一緒に遊びながら聞いた。運を使うゲームで全部、全勝で大儲けしていた

「ん？レオと一緒に見た知らない人の動画に乗ってた。後ろ姿だけどすぐわかった。めちゃくちゃバズってたから」

「……………ヘェ、ソウナンダ」

多分、僕の目は死んでるだろう。この間、一人で凛を待ってる間にゲームプレイしててラッキーしまくって人だかりができてることに気づいて凛に助けられたやつだな

「レオが運動神経がすっげえって珍しく食いついていた。俺が懐いているだけあって凄いってゆってた」

「そう……」

ヤバい。めっちゃ勘違いされてる。胃が痛くなりそう。というか、前から思ってたけど凪君と御影君て仲良しすぎる。引き離したら多分、御影君はヤンデレだからめっちや病むと思う

「できるかわかんないけどやってみる。その代わり、凪君は右側やって」

「うん。新型だからやる」

サッカーやってる時も目がいきいきとしているような気がするが気の所為じゃないだろう

「ねぇ、ただの勝負じゃ面白くないから勝った方が昼ご飯を奢らない？ラッキーちゃん」

「いいよ」

別に暇だし、幸運さえあれば、簡単に勝てる気がしてきた。凪君に悪いけどちょっと、神任せでいかせてもらおう



試合終了後



「……………ラッキーちゃん、なんでそんなに凄いの？」

「自分の(幸運)力を使っただけ」


案の定、凪君に悪いけどボロ勝ちした。ただ、足を滑りかけて誤射したら命中したり、間違えて乱射したら全部命中したりと運任せだった

「俺……ラッキーちゃんにゲームで勝ったことないや」

口をミッフィーにして尖らせて少し拗ねている凪君を見て親近感が湧いた

「あ、その、これ使う？この間、人気のレストランのオーナーさんを助けてただでもらった無料券、なんだけど…………」

「……ラッキーちゃん？？？また、そんな信じられないミラクル引き起こしたの？流石、ゲーム世界の幸運印のクローバー様！」

「凪君、それは初耳だよ」

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