苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない８

バイク屋 ページ43

久々にバイクの点検が終わったのでドラケンとイヌピーのバイク屋にきてた

たけみっちがちょうど来た

「なんで嘘ついたんスか！！？マイキー君が海外だなんて嘘ですよね？
みんなは「10年以上会ってない」って言ってました。あと、それと、ニュース映像に黒川イザナみたいな奴が映ってました。ひょっとして、イザナは生きていて、マイキー君を、マイキー君はっ。マイキー君は生きてるんですかっ！？」

「マイキーとは、12年前に決別したんだ。生死は知らねぇ。嘘をついたのはオマエにはもうまっとうに生きてほしかったからだ。千冬を責めんなよ？オレが頼みこんで口裏あわせてもらった
マイキーの事を調べんのはもうやめろ、タケミっち。12年前、最後に会ったマイキーは、もうオレの知ってるマイキーじゃなかった」

「……」

へー、私がいない間にそんなことあったんだ

「久しぶり！シエルちゃん！マイキーのことなにか知ってない？」

「……」

「たけみっち、ちょっとこい」

「え、なんすか？」

「シエルは高校2年生から2年前までマイキーのせいで抗争に巻き込まれて昏睡状態だった。そっからあってねえんだよ」ボソッ

「え？マイキー君が」ボソッ

「あんまりそのことについてふれんな。あいつはマイキーのこと話さねえんだよ」ボソッ

「ハイ」ボソッ

だーかーら、マイキーにいったのに

あんたがどうしようとたけみっちはマイキーのこと助けにくるんなよって

「シエルちゃんのバイクってゴキ！？」

「外国からわざわざ取り寄せてきた高いバイクだよ。走るならそれがいいってよ」

「……そうなんすか」

意味がない→←気分が上がらない

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