苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない6 (ページ50)

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心からの本音ページ50

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武道とシエルは2人きりで話していた

「…12年で一体何があったの？」

「一虎と直人君がが全部話したことが全て真実だ」

「違うよ。君は一体何があった？なんでそんなに変わってしまった？」

「過去は忘れた。私は佐野万次郎を殺す。それが仕事なだけだ」

「え、実の兄なのに!?」

「それは死んだ女の場合だ。それにあれは佐野万次郎だった空虚の器。きさきの操り人形だ
君が知ってるマイキーはとっくにこの世界からいない。ここの世界軸ではもういない」

「そんな……マイキー君がそんな」

「一度人を殺したら止められなくなる。それだけだ」

「……」

「これからは幹部狩りが行われるだろうね。私は丁寧にわざわざ忠告したのにこの様
本当に頭の悪い連中だ。だからあんな奴の下っ端にされるんだ。まぁ、一虎は必ず救うけどね」

「もう本当にシエルちゃんはいないの？ねえ」

「……私は今でも場地圭介を愛している。だから愛する人が守ったものを私は守りたい

そういうと思う」

「!?シエルちゃん？」

「君は佐野万次郎は救えない。多くの不幸を背負ってしまった可哀そうな少年自身の孤独による絶望と苦悩をわかっていない。、誰かに終わらせて欲しいと願い続けているという願いも
だから私がマイキーを殺して楽にするの」

悲しそうに笑う女性がそこにはいた