必死 ページ17
「……マイキー。次はテメーだ。仲良く逝かせてやるよ」
ちらりと見えた一虎の目からは涙が流れていた。
「黙れ。殴り殺してやる」
お願いだからどんな状況でもいい
助かってくれ
生きていてくればなんだっていい
止血してるけど全然血が止まらない！
まじで助かってくれ！
じゃないとここが偉いことになる！
「救急車はもうすぐだから頑張ってください！場地さん！」
「……頑張ってよ…ゴホッゲホッ」
「………場地君…………なんでだよ?…わかんねぇよ…」
「シエル……お前、無理をすんなよ……俺よりも重傷じゃねえか…」
「……人の腕貫通してまでとめってやってんのに切腹する大馬鹿は黙れよ……やっと血は止まってきたんだから……」
「それはすまねえ…武道、こい」
「稀咲は敵だ」
「!」
「それに気づいたのはパーが長内を刺した事件。"パーを出所させる代わりに参番隊隊長に任命してくれ。き咲がマイキーに持ち掛けるのを偶然見ちまった」
「参番隊隊長は…稀咲じゃねぇ!!東卍は、俺ら7人で立ち上げた。どんな理由があっても参番隊隊長はパーだけなんだ」
「場地さん…」
「パーちん…三ツ谷…ドラケン…シエル…マイキー…一虎」
「あいつらは俺らの宝だ」
「俺一人でなんとかしたかった。でもまぁ、無理そうだ。マイキーが一虎を殺す理由はねぇ…」
「……勝手に死んだら許さないから。血が止まってきたんだから大丈夫だって……
あの二人止めるから……東卍に帰ろうよ」
段々私の方がやばくなってきている
「シエル……俺はお前まで死なせたくないんだよ……無理すんな」
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作者名：不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ：なし
作成日時：2021年10月15日 17時
