苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない2 (ページ36)

今日:20 hit、昨日:1 hit、合計:100,723 hit

悲しみページ36

NO side

「何やってんだよ、一虎」

「しょうがねぇだろ、見られたんだからよぉ」

「違ぇよりそういう事じゃねぇんだよ。真一郎君はマイキーの兄貴なんだよ。どうしよう、一虎ぁあ。真一郎君、息してねぇよ」

そこで場地は近くにあるものを見つけた

「え？」

それは以前、自分がシエルにあげた首飾りの破片が赤く染まっていた

「つっ‼︎シエル‼︎嘘だろ‼︎お前ここにいたのか‼︎」

そして、自分の想い人が頭から流血して倒れてる姿を見て慌てて抱えこむ

「一虎！お前…シエルもやっちまったのか！？」

「は！？シエル⁉︎」

「なんでだよ…なんでここにいるんだよ…シエル‼︎なんでどんどん冷たくなってんだよ‼︎起きろよ！」

そこで場地は僅かにシエルが息をしてることに気づく

「一虎！シエルはまだ生きてる！よかった！急いで救急車呼んだら絶対に助かる‼︎……一虎?」

「マイキーの兄貴を俺が、俺が殺すワケがねぇ。マイキーの為にやったのになんで」

「全部マイキー達のせいだ。だから、マイキー達を殺さないと」

場地はシエルを抱えたまま、一虎をどうにかしようとしていた

そのまま、パトカーが来た

救急車がきて救急隊員が来るまで場地は絶対に自分の恋人を離さなかった