苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない (ページ42)

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デートページ42

「シエル姉、ドラケンがバイクと喧嘩ばっかりで構ってくれない!!」

「もうちょっと責めたら？」

「うん!!やってみる」

先日、マイキーがドラケンとエマが両想いであると聞いていたが

何故あいつは素っ気ないんだ……

まだ小学生だからなのわかるけどちょっとぐらい構ってやれよ

「シエル姉は最近、どうなの？確か今日はデートだよね？」

「……うん」

トラブル起きないでください

「今日は喧嘩ないといいね」

「うん」
＿＿＿＿

デート中に空地で私と圭介は猫を可愛がっていた

「かわいいな。このぶち猫も三毛猫も」

「……」

圭介は動物によく懐かれる

「シエル、俺さ、将来、ペットショップになりたいんだ」

「圭介にぴったり」

「だろ？俺、お前に一番にいいたかったんだ」

「え？」

「いつもお前に迷惑ばっかりかけてるから将来のことぐらいちゃんといって安心させたかったんだ」

「……」

「いつも俺を助けてくれてありがとうな。シエル」

屈託のない笑顔が！！カッコ良すぎ！！

「…好きでやってることだから」

「あ、笑った」

「お前の笑う顔ってまじで可愛いな」

「！？」

殺す気ですか？

「最近…怪我は大丈夫か？」

「大丈夫」

「そっか…俺はお前の傷、気持ち悪いとは思ってねえから名誉の傷って奴なんだろ？」

「…圭介?」

「事故っていうの嘘だろ?エマを庇った時みたいにお前、大切な人を庇ってできたんだろ？俺、馬鹿だけどそれはわかるんだ。一度守るって決めた物には守り通す。それがシエルだろ？」

「……圭介」