帰り道 ページ26
「私は大丈夫…イザナの妹で……エマのお姉ちゃんだから」
エマのお姉ちゃんだから
その言葉があればなんだってできる気がした
不思議な言葉だ
「肝心なことがわかってねえな。お前はもっと自分を大切にしろよ。俺だけじゃねえエマだって真一郎だってお前が傷つくのは嫌なんだよ。それをわかるようになれ」
なんだろ。イザナにど正論いわれてると不思議な気持ちになる
チベットスナギツネみたいな顔になりそう
「ごめんね、イザナ」
私はそれだけをいうことで精一杯だった
「なんで謝るんだよ。お前は何も悪くねーだろ……謝んなよ……」
イザナの顔はどこか悲しそうだった
「……でも……イザナに怪我残らなくてよかったよ……」
「シエル……」
面会は終了時間を迎えた
…時間って、こうも慈悲がないとは思わなかった
最後にイザナが何を私にいいかけてたのかそれは私にはまだわからなかった
「シエル、大丈夫か?」
「……本音いえた」
「そっか。ならそこはよかった」
「……でも、イザナは……一人だと思ってる………このままだと…優しいイザナか消えちゃうきがするんだ……だから助けてあげないと」
「お前一人に背負わす気はねえよ。俺もあいつのこと見捨てねえから」
369人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
不思議の国の有栖さん(プロフ) - 夜空さん» 応援ありがとうございます (2021年9月23日 18時) (レス) id: 3dc8dfc09c (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 不思議の国の有栖さんの小説大好きです!応援してます! (2021年9月23日 18時) (レス) @page40 id: df78dab7d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:不思議の国の有栖さん | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年9月20日 23時