苦労人の佐野家長女の周りには不良しかいない (ページ24)

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面会ページ24

怒涛の連続だった

まさかのイザナの年少入りに驚かされた

お礼参りは絶対にすると思ったけど死人が出るとは思わなかった

イザナ……どうして相手をそこまでおいつめる必要があった？？

わかんないよ。なんでそこまでしてのか

そこまでする必要はなかった

相手をボコるまではギリギリセーフだけど死ぬまで追い詰めたのはやりすぎだ

「シエル、会いにいくか？」

縦に頷く

「バイクの後ろに乗ってけ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「……」

「大丈夫か？シエル」

「平気」

ここが少年院か……

思ったより空気が重すぎる

イザナとの面会の時間が来るまで時間が長いように感じられる

時間は私が思ったよりも重すぎる

ガラス張りの奥の空間から、ガチャと扉が開く音がするまで何も考えられなかった

「真一郎、シエル！……シエル、その傷」

「傷まないし大丈夫」

イザナは髪の毛を切られてほぼ丸坊主になってた

あーあー、勿体ないな。あの髪の毛似合ってたのに

「二人共いいたいことを全部話せ」

「じゃあ、俺からいう。シエル、元気か？」

「元気…イザナ、痩せた？」

「少し痩せたかもな……俺さ、寂しいんだよ。下僕も真一郎もシエルもいねえから」

心からの本心のように聞こえた