デート！ ページ27
夢中になってつくりすぎた感があるサンドイッチ弁当を持ち、ちゃんとかわいい服に着替えて、スマホと財布とその他諸々を持てば準備はオッケーだ。
零くんのほうも例にもれずモデル並の着こなしだ。あたしのセンスがいいのか、零くんの着こなし方が上手いのか…………絶対後者だな。
だんだん晴れてきた空に目を細め、あたしの車に乗り込んで出発した。助手席の零くんは早くも楽しそうである。
「ほら晴れてきた」
「零くんが言ったんだから疑ってなかったよ」
「本当か？ サンドイッチつくりながらちらちら空見てたの知ってるぞ」
「あれは……ただの確認だよ、確認」
「へえ、そういうことにしておこうか」
にやにやしながらこちらを見る零くん。こんな意地悪な顔もできるようになったんだなあとしみじみ。最初はずっと真顔だったのに。
そうこうしているうちに目的地に到着。着いたのは動物園だ。零くんと二人で決めたけれど、ほとんどあたしの趣味である。動物と戯れる零くんが見たいっていう。
入場料を払って、パンフレットをもらう。ちなみにあたしは地図読むの苦手なので案内は零くんに任せます。
「何が見たいんだ？」
「んーとねハシビロコウ！」
「初っ端がそれ？」
零くんは地図を開きながら苦笑した。対応が大人だ。ハシビロコウは現在地からかなり離れていたので、最初に見るのは断念する。残念……。
零くんが次の案を目で促してきたので、ちょっと悩む。
「……順番に回っていきたいなあ」
「はは、了解」
結局そこに落ち着くのである。動物園なんて順路があるくらいだから順番に回っていくのが一番なのよきっと。順番に回っていけば間違いないのよウン。
零くんがナチュラルにあたしの手を取って繋ぎ、こっちだよと優しく引く。おおスマート……こういうところが安室透あるいはバーボンのときに生かされるのかな。降谷零のときはそんなことしてる暇なさそ。
動物を見ながらも、零くんとの会話が途切れることはなかった。
「零くんは犬派？ 猫派？」
「うーん……猫なら手がかからなくていいんだろうが、犬かな」
「あたしも犬派！ 飼いたいとは思ってたんだけど、仕事柄飼えなくてさー。しかもペット飼うと結婚遅れるらしい」
「Aにとっては重要な問題だな。もう二十五だし」
「猫はねー、おばあちゃんになったら飼おうかな！」
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えりんぎ苺(プロフ) - バッグ・クロージャーさん» 面白いと言っていただけて嬉しいです……！ 楽しみにしていただいているので、更新頑張らなくっちゃですね。コメントありがとうございました！ (2020年5月25日 16時) (
レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ苺(プロフ) - ひかりさん» 面白いと言っていただけて嬉しいです。すぐに反応していただけるとは……わたしは幸せ者ですね！ 更新頑張ります。コメントありがとうございました！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
バッグ・クロージャー(プロフ) - すっごく面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 09ffad4c5f (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - めちゃ面白いです！さっき更新された話もまじ良かったです！ 更新待ってますっ！！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 2b9098a683 (このIDを非表示/違反報告)
えりんぎ苺(プロフ) - サクラさん» 面白いだなんて、すっごく嬉しいです！ 零くん視点の予定はなかったのですが、もしお待ちいただけるのなら、完結後に番外編として書かせていただきたいのですが、よろしいでしょうか？ コメントありがとうございました！ (2020年5月25日 13時) (レス) id: b6e0dc5b12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりんぎ苺 | 作成日時：2020年5月21日 19時
