071 衝突 ページ22
「ごめんね、みんな…。心配かけて…」
「馬鹿野郎。いいんだよ、そんなことは」
「マネージャーもすみません。仕事に穴を開けてしまって…」
「無理なスケジュールを組んだ私が悪いんです！本当にすみません…！」
「…俺が…。迷惑ばっか、かけちまったから…。ごめん…。マジで…。本当にごめん…」
「………」
「環…。壮五さん、病み上がりだからさ。またゆっくり、話し合お。な？」
「いや…いい機会だから、今みんなに話すよ」
「そーちゃん…」
「場合によっては、僕は辞めるかもしれない」
「辞めるって、MEZZO"を…？」
「MEZZO"だけじゃない…。IDOLiSH7の方も、もしかしたら…」
「！」
「…そんな…」
「………。そんなに…」
「…？どうした、環くん」
「…そんなに嫌だったなら、言えばよかっただろ！？」
IDOLiSH7を辞めるかもしれないという壮五くんの突然の告白に、環くんは怒鳴りながら彼に掴みかかった。さすがに病人相手にやりすぎだと和泉兄弟で彼を止めようとするが、環くんは止まらない。
「言えって言ったじゃんか！あんたもわかったって、言ってたじゃねえか！…ッ、辞めるとか、なんであんたは一人で全部決めちゃうんだよ！！」
「…っ、離してくれ！何の話だ！？」
「俺にむかついて辞めるんだろ！？」
「言ってないだろう、そんなこと！」
「他に理由ねえじゃんか！そーちゃん救急車乗って、そーちゃん病院に運ばれて、もう絶対にそーちゃんに迷惑かけねーようにしようって！マジで反省してたのに…っ。…これで終わりなんて…」
最後の環くんの悲痛な叫びに大和さんを初めとするメンバーひとりひとりが彼を庇うように壮五くんを説得しようと試みる。本当に反省してたんだ、今回は許してあげてくれ。そう言われる度に何故だか困った表情をする壮五くんの反応にわたしは首をかしげた。どうもしっくり来ない。普段の彼なら、もう少し周りの声にも耳を傾けるはずなのに。
ーーーもしかして、壮五くんが辞めることを考える理由は環くん以外の何かにある？
「いや、そうじゃなくて…。たしかに環くんに困ることもあったんだけど…」
「…やっぱり。辞めるかもしれないのには、他の理由があるんでしょ？」
「………。レギュラーを、降板させられたって聞いたから。FSCの意向で…」
「…はい。それがなにか…」
「…降板は、僕のせいだ。僕の父親は逢坂壮志…。FSC…ファイブスターカンパニーグループの会長なんだ」
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瑠奈(プロフ) - 068 嫌い の「自分を愛してくれる人を愛したいなんて思う人いる？｣というセリフは変ではないでしょうか？ (2019年5月21日 11時) (
レス) id: 6936f9c053 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月12日 4時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深瀬 | 作成日時：2019年4月12日 2時
