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「トモちゃんが代わってあげたいくらいやねんけどなぁ、悲しいことにトモちゃんには来てくれへんからなぁ」
「こなくていいよ、すごく痛い」
「ちょっとねむいやろ？あったかいもんな」
「うん…いたい…」
「ぎゅう〜ってしたるやん」
「うひひ」
よく見るとガヤガヤと決して大きくない音量で流れるテレビの前の、二人がけソファーにでろんと足が見えた。
照明でキラキラ反射する金髪も見えたから、あれは多分リュウちゃんだ。
完全にはみ出している足が時折ぴく、と動いている。
私の視線に気がついたトモちゃんが「自棄酒したあとや」と呆れたように言って、私の頭を撫でた。
「トモちゃんは生理くわしいの」
「今の子もやってると思うけどな、男も女の子は大変なんよ〜って授業うけるねん。多分ダイキも受けてんでぇ」
「そうなの」
「あとトモちゃんちはな、女の子が多いねん。せやからみんなのこと見てたら勝手に覚えてんよ」
「そうなんだね」
「そうなのよ」
痛みと眠気でフラフラする私に「あったかいものでも飲もうな」とトモちゃんは言う。
虫歯なるからいつもはだめやで、と念押しして作ってくれたのは真っ白くて温かくて甘い匂いのホットミルク。
「これ飲んでポカポカなったら眠れるよ。血、出たらトモちゃんに教えてな？淳ちゃんとトモちゃんはあまり慣れてへんから。うちとリュウなら多分わかるし、いつかのときのために何個かもう用意してんねん」
安心し？
甘いミルクで少しだけ痛みが落ち着いた気がする。
優しい優しいトモちゃんは、ずっとお腹を摩ってくれていた。
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笙緒(プロフ) - とても感動しました。自身も普通ではないので、こういう話を書いてくれることに感謝しています。とくにハマ子さんの「完璧な中途半端になる」が刺さりました・・・ (2019年1月24日 4時) (
レス) id: e66222057e (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - カマ愛とても好きなお話です！移行後も楽しみです！たくさん世間を知ったジュンちゃんを始め、言葉がどれも刺さりました。ハマコのお話はいろんな気持ちになりました…。せかんども楽しみにしています！！ (2018年12月19日 3時) (レス) id: 99b67e1c08 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - 更新お疲れ様です。そして、ありがとうございます。毎回楽しく読ませていただいてます。個人的に、いろんな感情とマッチして、揺さぶられて、涙が出てしまいました。とても素敵な作品だと思います。これからも楽しみにしてます。 (2018年12月19日 1時) (レス) id: 03516e5203 (このIDを非表示/違反報告)
うめはな(プロフ) - 初コメ失礼します(*_ _)深瀬さん更新ありがとうございます！何かのご縁で初めて深瀬さんに出会ってから1.2ヶ月ほど？でしょうか。この作品が本当に好きで積もる思いが多くありすぎるので文字制限の中で感想を伝えきれません…笑 セカンドも楽しみにしていますね。 (2018年12月18日 22時) (レス) id: 4b9dff3fa4 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 更新待ってました！嬉しすぎます！取り急ぎ嬉しい事だけ伝えたくて！時間作ってゆっくり読みます(^^) (2018年12月2日 19時) (レス) id: 69b62aacad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深瀬
| 作成日時：2018年10月21日 23時
