お父さんのぬくもり ページ9
約20年前
惑歌「おとーさーん、行ってらっしゃーい」
コナクリ「ああ、惑歌 お母さんの言うことを聞くんだぞ」
あの時、私はなぜお父さんが泣きそうだったのか分からなかった。
でも今ならわかる。
沢山のローレライのマーク、皆が応援の歌を歌っているが、悲しそうな声だ。
徴兵だ。
あのときから、お父さんを見ていない。
お母さんも話を逸らすばかり。
お父さんは南アフリカの生まれで
暫くすると、戦争の原因、状況、様々なことが分かってきた。
私達妖怪は人間の信じる力によって支えられている。
その信じる力で、その妖怪の能力自体も決まってしまうのである。
ローレライは基本海近くの洞穴に住み、海藻や魚介類を食べている。
そして我々の敵、人魚は海中に住み、海藻と貝を食べている。
人魚には魚と話ができるので、魚介類は食べないらしい。
人魚達が人間に見つかりやすい陸上を手に入れたくて、魚を食べる私達を攻撃してきたのか、
ローレライが人魚達の人気が欲しくて攻撃を仕掛けたのか、
よく分からないがどちらも引く訳にはいかなそうだ。
紙飛行機で伝えたかった思い→←2. 過去編 3つのストーリー


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作者名:山岸ふあ | 作成日時:2020年4月14日 21時